TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

The Empress Tour

2012-05-21 09:38:46 | カナダ話題
ヴィクトリアはすでに初夏の陽気、観光客で街は大賑わい。

名所の一つ、百年以上の歴史を誇るエンプレス・ホテルでは、ホテル内の普段は立ち入り禁止の部屋なども見て歩くツアーを提供している。当時の装束を身につけたガイドによる、約90分のツアー。


ガイドのMargaret

カナディアン・パシフィックの依頼でFrancis Rattenburyがデザインしたエドワード朝様式のホテルは、1908年のオープン。船が港に近づいたときに、一番先に目に入るのがこのホテルの雄姿となるよう立地を選んだのはRattenburyだった。当時沼地だったのを、埋め立てることから始まった。


オープン時から時を刻み続ける時計。5分進んでる。

名前の由来は、イギリス女王であったヴィクトリアの称号から来ている。当時インドは英国統治下にあり、彼女はEmpress of Indiaであった。この州都じたいが女王の名をとっており、ヴィクトリア市民がいかにこのホテルを誇りにしていたかがしのばれる。



この天井は、普段は滞在客が入ることができない部屋の一つ、「貴婦人の間」のもの。天井もシャンデリアも建設当時のまま。このホテルはオープン時からすでに電化が進んでいたそうで、ガス灯やロウソクの類は一切使用されなかった。当時としては、かなりのハイテク・ホテルであった。



これは貴婦人の間の暖炉に飾られた時計。ラテン語で書かれた言葉は、「友情は時を越える」



レストランの天井。マホガニー色をしているが、実はこれは馬の毛を混ぜたしっくいを型に入れて作ったものだそうだ。いたるところ、ものすごい手間がかかっている。今ではとても、作れそうにない。



犬好きなイギリス王室の好みを反映し、いたるところに犬の絵が飾られている。
上のはもちろん、キャバリエ。昔はこんな犬だったんだ。頭の形も今のようにつぶれてない。下のは、セントバーナード。両方とも、イギリス王室で人気の犬種。

ツアーの最後は、非業の死をとげたFrancis Rattenburyの話。
遺児となった長男のJohn Rattenbury は、長じて父と同じく建築家になる。それも、あのFrank Lloyd Wright(帝国ホテルをデザインした)の弟子となる。そして、The Empress百年の祝典に彼は招かれ、父の建てたホテルでスピーチをする機会を得たという。

最後はいちおうハッピーエンドなのね。

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