TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

鏡開き

2011-01-12 12:41:53 | インポート
ということで、今夜はお雑煮。

例の、簡易鏡餅を開く日がついにやってきた。
お飾りをといてプラの餅の底をとると、小さな丸餅が十個も。トースターで
餅を焼き、あらかじめ作っておいた野菜スープの中に入れ、お雑煮のできあがり。

お餅がふくらむのを夫と一緒にキャーキャーワイワイ言いながら見てたら、
TABIも「なになに?」といったかんじで仲間入り。そうかそうか、お前も
お雑煮が食べたいか。縁起物なので、TABIちゃんにも小さく分けたお餅を
食べさせてやる。健康で長生きするんだよ。

小さい餅だがさすがに十個は食えねえな、と思っていたが、結局みんなで
全部たいらげてしまった。年神様に守られて、今年も家族そろって元気に
過ごせますように。

子供のころは、ほぼ毎年年末になると父の実家に親戚が集まり、お正月を皆
で祝った。父の兄弟姉妹とその配偶者、子供、さらに従姉・ハトコなど全部で
十家族以上!農家だから家が広いとはいえ、よく布団が足りたものである。
農家の長男に嫁に来た伯母も、文句一つ言わず本当に偉かったと思う。
子供心に、たらい船のようにデカイ釜でご飯を炊く伯母の姿を覚えている。

そして、家族総出の餅つき。
ホカホカのもち米が、餅になってゆく過程は、都会っ子の私には珍しくて
寒い中をじっと我慢して見ていたものだ。伯母達は、つきたての餅を丸めて
自家製餡子をまぶして子供達にふるまってくれた。女の子達は少しお姉さんに
なるとお勝手に入れてもらえて、母親達の手伝いをして切った餅を並べる仕事
をまかされた。年上の従姉は、時々餅の切れ端を口に入れてくれた。すべすべ
した餅の美味しかったこと。

あんな楽しい時代は、もう戻って来ない。
田舎の正月に比べたら、こっちのクリスマスなんてチンケで商業主義で全く
つまらない。

お餅を食べながら、昔を思い出す。


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