TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

ストーカー

2004-10-23 01:51:20 | インポート
今日も出た、ストーカー。

犬連れで散歩してると、必ず徒歩か車であとをつけてくる。
すれ違いざまに罵声を浴びせたり、すーっと車を寄せて窓を開け、罵声を浴びせる。
この夏からこんな状態で、どんどんエスカレートしている。

この30代無職の男は、すぐ裏の高級住宅が立ち並ぶ通りでもひときわ目立つ
でかい家に金持ちの両親と住んでいる。あの年で親と同居なんてカナダでは
立派な物笑いの種だが、なんでも精神に異常があるらしい。今年の夏も、夫と
テラスでお昼を食べてたら、裏の通りを車でジグザグ走行しながらプープーと
クラクションを鳴らし、行ったり来たりをずーっと繰り返していた。
誰も警察に連絡しなかったのか?きっとみんな、「またあのキ印か」っつーことで
知らんふりだったんだろうな。

本来こういった方々は、しかるべき施設にお引取り願いたいものだが、ここから
車で15分ほどのところにあった精神病院は州政府の予算削減のため閉鎖。
そのため、現在このタイプの方々がこの市には放し飼い状態となっている。

夫は、この件をストーカー事件として警察に報告するべきだと主張するが、
全く無駄だ。以前にもこの男ではないが他のキ印が(多いよね、変なやつ、カナダって)
知り合いの女性をつけまわして迷惑をかけていた。あとをつけて住所や電話番号を
調べ上げ、いろいろな嫌がらせを続けたので女性はRCMPに通報したのだが、
相手にされなかった。逆に、男は彼女の犬を挑発し、犬が飼い主を守ろうとして
吠えたのを逆手にとり、「危険な犬を飼っている」とアニマル・コントロールに
ちくったのだ。彼女は一人暮らしだし、警察が何もしてくれないから疲れ果て
結局遠くへ引っ越して行った。

Dogs in Canada誌にも、高校生のときから20年以上にわたりストーカーされた
女性の体験談が載っていた。彼女のケースも警察が手を出せないので、自分を
守るために大型犬を飼い訓練したのだそうだ。結局、男は全く彼女と関係のない
ところで、麻薬密売のもつれで殺され、彼女の悪夢は終わった。
しかし、失われた20年は帰ってこない。

ストーカー行為が嵩じて殺人に発展したとかでなければ警察は動かない。
カナダの警察は、事件を未然に防ぐためにあるのではなく、起こってしまった
事件を事務処理するためにある。予算もヒマもないのよね。


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