TABIの弱点

「道路を横断するときは、一度止まって右左をよく見て渡りましょう」と、
幼稚園で習った。

これを、自分の犬にも子犬のときから教えた。なので、TABIは車道のきわで
必ず止まり、お座りする。私がOKと言うまで、おとなしく待つ。
うちではリードをつけずに散歩するので、これは大事だ。

それを見て「まあ、お利口さんねえ」と声をかけてくれる人がたくさんいる。
わざわざ車を停め、TABIを撫ぜにくる人もいる。開けた窓から「上手に躾たね」
と笑顔で声をかける人もいる。

たいしたことではないのだが、車を運転する側になってみたら、オフリードで
ふらふら車道に出る犬ほど邪魔なものはない。条例でオフリードが禁止されて
いるにもかかわらず、うちを含めリードなしで散歩する犬飼いはこのへんで多いが、
そういう連中はみんな基本的な躾は当然のごとく済んでいる。

だがしかし。
TABIは子供がめっぽう好きだ。今日も道路の向かい側にいるよちよち歩きの
幼児を見て、ついふらふら車道に出てしまった。

TABI、こら！と怒鳴ったら即、戻ってきたが、一年に一度くらいこういうポカを
やらかす。「ごめんなさ?い、もうしません」という顔をしてたが、お前、
ホントにわかってんのかよ？！