TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

世渡り上手

2004-04-20 09:34:54 | インポート
今の世の中、システムをうまく利用して世を渡っていける連中が生き残るね。

14歳になる知人の息子は、すでに身長185センチを越え両親より図体が大きい。
もう力では、父親さえもかなわない。その子が、中学に入ったころから急に成績が
落ち、獰猛になった。地獄の日々が何年か続き、やっとADD(注意欠陥障害)
と診断が下った。処方箋薬を飲み始め落ち着いているが、ヤクが切れると大変
だとか。

この病気もなんちゅーか、わかったようでわかんない病気だ。
どこのうちのカーチャンも自分が産んだ子のデキが悪いと認めたくないのは人情
だし、まして躾に失敗しましたと言うのはプライドが許さない。
この子は決して悪い子じゃないんです、きっと、きっと何か他に原因が、そう
たぶん脳のどこかに障害が…と思いたいやね。

診断が下ったとこでその子は病気持ちってことで、決して自慢にはならないけど
「病気が悪いんだから、この子の責任じゃないんだから」と世間に向かって
立派な言い訳が成り立つ。医者も薬品会社も儲かるし、みんな丸くおさまって
めでたし、めでたし。他にも単に歯止めの利かない連中のことも、ナントカ依存症
って病名がつくと、「病気だから」って大目に見てくれる。

こういう昨今の傾向から学び、うまく世の中を泳いでいくのは理想かも。
例えば、チョコレートが好きだとする。これをチョコレートに含まれる成分
テオブロミンの中毒ということにして、医師に診断書を書いてもらう。
禁断症状が出たら(つまりチョコを食べたくなったら)治療法としてはチョコを
食べるしかない。

それもHershey’sとかそのへんに売ってるチョコじゃダメで、ベルギーから輸入
した高級カカオを使い、フランス人シェフが手作りしたものでないと効用がないと、
それも医師に明記してもらう。これは医師が認めたれっきとした疾病であるから、
当然、州政府から援助が出るのだ。つまり、タダでチョコ食い放題。いいじゃん!

甘い汁を吸うなですって?何をおっしゃるの、適切な医療を受給するのは納税者の
基本的な権利ざますよ。だいたいこのストレス社会がいけないのよ。
イライラするとチョコが欲しくなるの。
It's not my responsibility, it's the society that made me do this! (笑)


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