TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Santa Claus is coming to town♪

2003-06-03 02:10:20 | インポート
友人の息子は、4歳。
母親ゆずりの金髪だが、わんぱく盛りでどうしょうもない。
が、こいつには弱点がある。母親に「サンタが見てるわよ!」と言われると、
とたんにおとなしくなる。サンタは「良い子・悪い子リスト」を持っていて
悪い子にはプレゼントをあげない。悪い子リストに載らないよう、行いに
気をつけないといけないのだ。
「そういえばさっき、赤い服のおじさんが通ったわよ」と言うと、
「ほんと?ぼくのこと見てた?」とマジでおどおどする。自分が悪い子リストに
載せられては大変と、本気で心配しているのだ。

ああこの坊やは、まだメルヘンの世界にいる。
クリスマス・イブにはサンタが来ると信じている。
一晩で世界中の子供のいる家庭に配達するという、クロネコヤマトもFedexもDHLも
いまだかつて実現したことのないワザを、爺さん一人が成し遂げると信じている。
トナカイを寝ずに働かせても、動物愛護協会から苦情が来ないと思ってる。

「んなわけねーだろ、サンタなんかいねーよ」
一途な坊やの瞳に、誰がそんな冷たい言葉を投げられようか?

日本にいる知人は、40代。
有名大学を出た才媛だが、とても怖がりで神経質。
今回のSARS騒ぎでは、当然のようにビビリまくり、大好きな中華料理も食べに
行かなくなったし、中国からの輸入物を扱う店には入らない。
SARSウィルスが輸入品にくっついてきたらうつっちゃうと本気で心配しているのだ。

ああこの奥さまは、メディアの垂れ流すものならなんでも飲みこむ人だ。
トロントでは普通の肺炎で死んだ患者もSARS死亡者の数に無理やり入れられて
いる、というトロント某病院勤務者の証言に耳をかさない。
SARSウィルスというものが存在し、そのうち日本に上陸すると怯えている。

「んなわけねーだろ、SARSなんかウソっぱち」
深く洗脳され怯える彼女に、誰がそんな冷たい言葉を投げられようか?


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