TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

PT

2002-02-17 12:05:54 | インポート
今日のSPCAも、新顔で一杯だった。

ファイルを見ると、2頭をのぞいて他10頭がStray、つまり放浪していたところを
アニマル・コントロールに保護された子だ。だが、この都会で本物の野良犬が
生きていけるわけがないので、彼らはいずれも元の飼い主から捨てられたか、
庭から抜け出したものの帰れなくなって迷子になった子ばかりだ。

その中にはわずか2ヶ月の子犬が2頭も。
1頭は、メスのロットワイラー。ぬいぐるみのようにかわいいが、臆病で
泣きそうな顔をしている。こんな小さな子が、真冬の町を一人で歩いていたのか。

PTと名のついたアムスタッフのミックスを散歩に出した。
ピットブルというだけでみんな恐がって近寄ろうとしない。でも実際には彼は
猫のようにおとなしく、足元にすりすりと寄って甘える愛らしい子だ。
片耳に噛み千切られたアトがある。

まだ1歳ちょっとの幼さ。これまでどんなつらい思いをしたのだろう?
お腹を空かせて、幾日外をさまよい歩いたのだろう?

テキサスで猫のクローン化に成功したというニュースを読んだ。
新しいペットビジネスの誕生だと騒いでいる。愛するペットを失った人々が、
亡きペットのクローンを「注文」できる日も遠くない。

でも、私はいやだな。
TABIのクローンは、TABIじゃない。同じ顔をした別の生き物だ。
そんなものにお金を投じるくらいなら、シェルターの子たちに暖かい家を
与えてやりたいと思う。


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