TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

にがいメダル

2002-02-13 13:21:00 | インポート
今日のカナダは、昨夜のフィギアスケートの話でもちきりだった。

Jamie Sale と David Pelletierのペアは、完璧だった。
「ある愛の詩」のメロディーにのせ、一つのミスもなく流れるような美しい
パフォーマンス。本人達だけでなく、観客もテレビを見ているものも誰もが
彼らの金メダルが確実だと思った。

しかし、金はロシアへ。
ロシアのペアももちろんメダル候補ではあったが、当夜のパフォーマンスは
素人でもわかる明らかなミスが最低でも二つ、全体的に不調だった。
本人達も、「メダルがとれるとは思っていなかった」と告白したくらい。

アメリカ、カナダ、ドイツ、日本のジャッジはカナダを押した。
しかし、ロシア、中国、フランス、ポーランド、ユクレイ二アはロシアに
得点した。

これは世界中のブーイングを呼び起こした。
カナダペアは、「納得いくできだったので、後悔はない」とコメントしているが
国民はくやしくてたまらない。
ま、フィギアみたいな審美的パフォーマンスを評価するものってのは昔から
多かれ少なかれ「ズルイ審判」ってのはあるものだ。
今回のケースは、政治的思惑もはらんでるので複雑だし。

世間の同情はカナダペアへ集まっているが、私はロシアのペアもつらいんだろう
と思う。金メダルをもらっても、自分の納得のいかない演技と、
世間の冷たい目はこれからも忘れられないだろう。
にがいメダルを胸に、故郷へ帰るのか。