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TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

うれしい春便り

2014-02-27 16:24:43 | ふしぎの国、ニッポン
日本のお友達から、すてきな贈り物。

まず夫婦二人で「すごいね~」と感動したのは、スカイツリーのカード。
ボタンを押すと、ひゅ~んという音とともに花火が上がってピカピカ光るしくみになっている。


光ってる、光ってる!

こういう芸の細かいのは、とてもカナダじゃあ見つからない。夫は気に入って、職場に持って行って部下達にも見せてまわった。みんな口々に「すごいね~」「綺麗!私も欲しい!」と大騒ぎだったそうだ。

一緒に咳止め飴も入れてくれたのだが、その包み紙がまた感動もの。
カナダ人の夫は、日本から小包が来ると日本の包装紙とか、新聞紙や広告とかにすごく興味しんしんで見入るのがツネ。確かに、そういうのってお国柄が出るものね。今回は、東京下町にある明治元年創業の老舗の飴屋さんの包装紙なのだが、これがすごくいい!



この一枚の中に、自社や商品の宣伝、商品の取り扱い方法、お店への交通機関、さらに通信販売用に郵便振替用紙までががっちり含まれている。飴をもらって食べて気に入ったら、都内の人ならこの地図をたよりにお店に買いに行けるし、地方の人は地元郵便局までチャリで出向けば発送申し込みができるではないか。スゴイ!

Mad Men のDon Draperだって思いつかないだろう画期的な発想だ。

もちろんこれは、贈り物の包み紙をていねいにはがす日本人の習性を知らないと浮かんでこない発想。アメリカ人とかカナダ人は、どんなに綺麗な包装でもバリバリ!と手でひきちぎり、ぐしゃぐしゃに丸めたそばからゴミ箱に放り込む。彼らにとっては中身だけが大事なので、包装なんてどうでもいいのだ。どんな美人でも、どんなに良い家庭で育った人でも、ギフトを受け取ると笑顔でバリバリ!グシャグシャ!ポイ!とやるのをずっと見てきた私は、彼らに対しては包装にお金も気も使わないことに決めている。

飴も美味しかった。
宣伝文句の「咳は止めても息は止めません」っていうのがバッチグー(笑)


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Pecking Order

2013-10-26 16:34:23 | ふしぎの国、ニッポン
茶道の実演を夫婦で見に行ったときのこと。

外国人にもわかりやすいようにということか、立礼でのお点前。
それはそれで興味深かったのだが、夫が一番おもしろいと思ったのは日本式年功序列の実際を垣間見るチャンスがあったことだ。

実演の前に若いお弟子さんたちがいろいろ準備していた。
きれいな紅葉の葉をあちこちに散らしたり、花を活けたり、なかなか忙しそうだった。時間がきてやっと実演が始まりそうになったころ、大先生とおぼしき和服姿の女性があらわれた。そして彼女は、お弟子さんたちがこしらえた飾りを一瞥するや、せっかく散らした紅葉の葉を一枚残らず拾って袋におさめたのである!

もちろん、活けた花も全て彼女の手によりアレンジが加えられた。
「センセイにとっては気に入らない、ってことかね?」と、夫が私の耳元で囁く。ま、おおざっぱに言えばそういうことなんだけど、これは一言では説明できない。

その後も、大先生はお弟子さん達にいろいろ細かく注意を与えていた。誰もセンセイにたてつく者はいない。彼女は指導者としての立場に、最年配であることが加わり、序列の頂点に君臨するのである。もちろん、責任も重い。こういう光景は日本人にはごく普通にうつるが、カナダ人の夫にはかなり新鮮というかビックリだったようだ。実演の主催者側は、お点前の実演を通して日本の伝統を伝えたかったのだろうが、こちらからすると準備中のヒューマン・ウォッチングが最もおもしろく、また日本社会の縮図を明らかに映し出していた。

ま、私が若い頃日本でお茶を習った先生は、ここまで厳しくなかったけどね。


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ふしぎの国、ニッポン3

2013-03-20 06:18:39 | ふしぎの国、ニッポン
海外旅行をする日本人の習性で特徴的なのが、おみやげ買い。

日本から来た人とあちこち出歩くと、必ずこのおみやげ買いに付き合うことになる。彼らは、自分の欲しいものだけでなく、家族・親戚・友人知人・職場の人々・近所の人々など、ありとあらゆる知り合いのためにおみやげを買って行く。

私などどこへ行っても、せいぜい自分が欲しいものとか犬用の玩具くらいしか買わない。アメリカのドライブインでは、綺麗な絵葉書とかロードマップを買って帰ることもあるが、「誰それへのおみやげ買わなきゃ」という焦燥感にかられて買い物をしたためしがない。

カナダ人の夫も、同じ。
日本では、自分の両親へのおみやげも買わなかった。ま、観光で行ったんじゃなくて葬儀だから、わざわざおみやげ買って帰るほうも帰るほうだが。メカ好きな彼は、秋葉原で自分が欲しかったガジェットなど物色していた。

しかし日本人は違う、つーか私も日本人なんだけど、人生の半分以上を海外で暮らしたら日本人さが抜けてしまったらしい。

一度、英語が苦手という女性につきあって買い物したことがある。一ヶ月の滞在中、あちこち観光もしたが、彼女はほぼ毎日、日本へのおみやげを買って紙袋を提げて宿舎へ帰ることを続けていた。彼女の姉妹から頼まれたおみやげリストが、メモ帳にびっしり。さらに姪っ子、甥っ子の分もあり、しかも一人に一つではない。なんと彼女は、親御さんからおみやげ予算として何万ドルもの現金をもらって海を渡ったのであった。当然、帰りはスーツケースを買い足していた。

「ばらまき用おみやげ」という言葉があることも、その時初めて知った。
念には念を入れておみやげリストを消化しても、帰国してから「あっ、あの人に買い忘れた!」と気づくことがある。そういう相手はまあそんなにつきあいがない連中だが、それでもおみやげをもらえなかった恨みはスゴイのだそう。そこで、そんなときのために安価であたりさわりのないおみやげを「ばらまき用」と呼んで、観光地では日本から来た人のために用意してある。キーホルダーとかそんなやつである。職場で配るにも役立つそうだ。

私は彼女につきあいながら、観光やお昼の時間の他におみやげ買い時間も計算しなければならなかった。彼女が帰国する前に首尾よく全てのおみやげリストを消化しないと、彼女が日本に着いてから「あれ忘れたから、買って送って!」と言われそうだったからだ。よくもまああんなに買うものがあると思うほど、じゃんじゃん彼女は買い物していた。

こういう現象を、夫は目を丸くして見ている。
カナダ人でも「どこそこ行くんなら、あれとこれを買ってきて」と頼むことはある。が、買ってきてもらったらちゃんと代金は払う。あと、何か世話になった人にお酒、なんてのはある。が、何十人ものおみやげを買っていくことは、まずない。

せっかくの旅なのに、義理みやげの買い物に時間を費やすのはもったいない気がする。でも、性分だから仕方ないのだろうか。

これだから私は、日本人の友達から「一緒に旅行に行こうよ」と誘われると相手により断る。おみやげ買いに奔走しそうなやつとは、行きたくないからだ。通訳ガイドとしてペイをはずむというのなら、歓迎である(笑)



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ふしぎの国、ニッポン2

2013-02-12 10:26:42 | ふしぎの国、ニッポン
上野といえば、パンダ。

上野公園の動物園に続く広場には、水で地面に絵を描くおじさんがいる。象とかトラとか、いろんな動物をひょいひょい、と子供のリクエストに答えて描いてくれる。


これは熊だったか、パンダだったか?

そして、広場にある郵便ポストももちろんパンダ!


よくできてるよね

後ろを見ると、ちゃんと尻尾がある!
芸が細かいのだ。



時間がなくて動物園には行けなかったが、こうしてお天気のいい日に広場を歩いているだけでもいろんなオモシロいことに遭遇する。しかも、タダで。夫は、とっても気に入っていた。

よく企業とかで外国人を日本に呼ぶと、やれ歌舞伎の観劇だ、皇居見学に連れてゆけ、とか上司の命令でにわか観光ガイドをやらされたりする。まあ特に日本の文化とか歴史にすっごい興味あって、こちらの説明もいらないくらいの外国人は別として、フツーの人はそういう観光はありがた迷惑でしかないようだ。

私もよく「もうお寺だの神社だの伝統芸能だのはたくさん。なんかおもしろいところないの?」と、うんざりした顔で言われたのを覚えている。そうだよね、そういうの見たかったら観光バスに乗ればいいんだから。そんなのよりか、下町の商店街のたい焼きの屋台とか、そういうのを喜んで写真撮ってたな。

あと、今はもう見かけなくなったけど街角のタバコ屋の店先で割烹着着たおばあちゃんが店番してるのとか。確かに、外国に行っておもしろいのは、そういう市井の人々の暮らしを見ることだ。お城とか国会議事堂とか、権力者の建てたものなんてどこも結局同じだもん。私なんかは、旅先で一般の人が買い物に行くスーパーへ行くのが好きだ。そういうところに、その国の本当の暮らしがある。


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ふしぎの国、ニッポン

2013-02-10 12:09:45 | ふしぎの国、ニッポン
夫の目を通してあらためて自分の国を見てみると、意外な発見がある。

彼は最初、トウキョウとは映画のLost in Translation みたいなもんだろうと思っていたらしい。ま、あれはアメリカ人の目から見たトウキョウをおもしろおかしく誇張しているので、ハズレとはいえないのだが。

まず彼が驚いたのは、飲み物の自動販売機の多さ。

国際空港を出たそばから、何台も目に付く。
飲み物の種類が多く、冷たいのから熱いのまでいろいろ選べる。コーヒーのような嗜好品だけでなく、ポタージュスープのような食事のかわりになるものまである。極端な話、日本語のわからないガイジンがお店に行かなくても、自販機でいろいろ買って飲めば何日か生存は可能だ。

そして自販機は、空港や駅のような公共の場所だけでなく、住宅街にもあちこち置いてある。うちの実家のお向かいにもある。

「こんなにあちこちにあって、しかもスーパーも近くにあって、採算がとれるのか?」と夫はいぶかる。が、採算がとれるから置いてあるのだ。

こんな現象は、カナダではまず見られない。

彼は、ズラリと並んだ自販機の横で記念撮影をした(笑)


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