TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

世界最長老の犬

2016-04-23 14:58:46 | 犬話題
なんと!30年!の生涯を閉じた。

オーストラリアの、メスのケルピー

ケネルクラブの出生の証明書がないので、残念ながら記録は非公式。でも、飼い主の息子が4歳のときから飼い始めて、その息子が現在34歳。おそらく、犬は30歳をゆうに超えていたと思われる。亡くなる直前までフツーに生活して、自宅で老衰死。なんとも立派な最期である。うちもあやかりたいね~。


犬と子供

2016-04-14 14:29:56 | 犬話題
私は基本的に、人間の子供は信用しない。

が、今日は「へえ~」と感心することがあったので記録する。
例の居候わんことTABIを連れて、夫婦で夕方の散歩に出たときのこと。

居候わんこは犬や他の動物に対して全く社交性がなく、攻撃的なので、散歩では常に周囲に注意を払いながら歩かなければならない。TABIに対してだけは特別で、めったに攻撃をしかけることはない。が、今日は近所を歩いていたところ、一頭のジャックラッセルが飼い主宅の玄関から飛び出してきた。

居候わんこと小競り合い。すぐに私達が止めたので、双方とも怪我はなかった。ジャックの飼い主である十歳くらいの女の子が、リードを持ってすぐに駆けて来たので、私がジャックをつかまえて首輪をつけ、リードをつけた。

彼女にリードを渡すと、「ごめんなさい、うちの犬が喧嘩をしかけたのが悪いんです」と言う。

私達が連れている居候わんこだって、売られた喧嘩を買ったのだから両成敗だ。が、この女の子は「ううん、うちの犬はいつも生意気だから。私がちゃんと見ていなかったのも悪かった」と謝った。

十歳の少女としては、みあげた言動である。
こういう場面では泣いて騒ぐ子が多いが、彼女は全く落ち着いていて素早い行動に無駄がなく、言葉づかいもまるで大人、っつーか、そのへんの大人よりキチンとしている。驚いたね。この子の父親はちゃらんぽらんで有名だが、彼女自身はそんな親の娘としては奇跡的に、まともな人間に育ちつつある。


居候ワンコの気持ち

2016-04-11 09:59:39 | 犬話題
TABIちゃんの まま



ままが こころをこめて つくった
TABIちゃんのごはんを ぬすみぐいして
ごめんなさい

とても たかかった TABIちゃんの
おくすりを よこどりして ごめんなさい

よなかに ほえて
みんなを おこして ごめんなさい

おにわの はなを
ほりおこして ごめんなさい

「TABIちゃんちに おせわに なりたい」って
あたしの ままに たのんだのは あたしなの

TABIちゃんは いつも とりの ればーとか
まいにち ちがう おいしそうな ごはんを
たべてるし
うちには ない きゅーきゅー おとがでる
おもちゃが たくさんあるし
おにわには はなが いっぱいで
あたしの だいすきな ちょうちょが いっぱい

あたしは いま どこにも いくとこがなくて
ほーむれす なの
いつ あたしの ままが むかえにくるのか
ちっとも わからない

あたしは あたまが わるいし
おぎょうぎが よくないし
けっとうしょ つきで びじん だってことだけが
とりえの つまらない いぬ です

でも めいわくに ならないよう
どりょく するから
あと いっかげつだけ
TABIちゃんちに いてもいい?

おねがい します


犬の心理

2016-03-23 14:05:59 | 犬話題
お友達わんこを預かっている。

この子の飼い主夫婦は離婚の調停が終わり、住んでいた家を売ってそれぞれ別の町へ引越した。奥さんの方が犬を引き取ることになったのだが、今身を寄せている娘夫婦の家は新築で「犬はダメ!」だとか。奥さんが犬連れで住める家を見つけるまで、うちで預かることになったのである。

この子は、飼い主が作る手作り食をずっと食べている。今回も、あらかじめ作って冷凍したお食事を飼い主が持ってきたので、それをうちで解凍して食べさせている。

ところがおもしろいことに、なぜか人参をすっかり残すのである。



飼い主に電話したら、「そんなはずは!あの子は前から人参は大好物なのよ?!」

だけど、証拠写真のとおり。
肉だけきれ~いに食べて、人参はどうやっても食べようとしない。

それどころか、この子用に飼い主が用意した犬オヤツや、関節用のサプリなども一切受け付けない。なのに、TABIが食べているものにはなんでも興味を示し、うっかり床に落っことしたTABI用のサプリを電光石火でひろいあげ飲み込んでしまうのだ。

でも自分用のエサを食べてもらわないと困るので、なんとか食べさせたら、夜中にゲロゲロ!それも二回も。夕食が全部出てきた。あ~、うちは床がカーペットじゃなくて本当に良かったよ。

消化不良ではいつものエサは食べられない。
飼い主の許可を得て、白いお米のご飯と鶏胸肉を煮たものを少しずつ食べさせてみた。


お犬サマ用療養食

幸いにもウンチは正常で、胃の調子もすぐに戻ったみたい。しっかし、この突然の好き嫌いは?ま、犬だって自分の飼い主が離婚でゴタゴタして、しかも住み慣れた家から追い出されたら、やっぱグレるだろうよ。おなかの調子が悪くなるのだって、ストレスが関係してることは確か。そのうち気持ちが落ち着いて、いつものご飯を食べるようになるでしょうね。


ALLEY危機一髪

2015-12-27 09:41:39 | 犬話題
アメリカの犬友達からクリスマスの挨拶が届いたので、電話で久しぶりにおしゃべり。

うちのサイトの長寿村にもアップしたことのある、ALLEYの飼い主Janである。なんと、つい最近あやうく彼女を安楽死するところだったという。

今年の春には老犬に多いvestibularにかかり、飼い主を心配させたALLEY。すっかり回復したと思ったら、今度は突然食べ物に口をつけなくなった。彼女もTABIと同じで食べ物の好き嫌いが多いので、食事に口をつけないのは日常茶飯だが、三日も食べないとなると脱水するし心配だ。獣医病院へ連れて行き、点滴で水分を補給。さらに、担当獣医は超音波でALLEYのおなかを調べた。

「胆嚢にガンがある。もう助からない」と、担当獣医。

Janはショックだったが、ALLEYが子犬のころから十五年以上かかっている獣医だから信頼していた。獣医はその場での安楽死をすすめたが、Janはいったん帰宅し、あらためて安楽死の予約をとった。

予約当日の朝、最後となるべき朝ごはんをALEEYにあげたところ、なんとパクパク食べるではないか!「ちょっと待ってよ、まだ私を殺さないで!」というメッセージだったのか?Janは安楽死の予約をキャンセルし、別の獣医へ。

そのセカンドオピニオンは、超音波を見て「ガンらしいものは見えない」と言い、念のためにと専門獣医を紹介してくれた。その専門獣医の見立ては、「老犬にありがちな胆嚢の障害で、薬でコントロールできる」とのこと。ガンの腫瘍のように見えたのは、胆嚢にたまったドロのようなもので、心配いらないという。早速、処方薬をもらい、飲ませて様子をみたところ本当に回復し、ご飯もオヤツもちゃんと食べるようになった。

今ではすっかり元気になり、弟分の犬と雪の中で遊んでいるらしい。

いやあ、早まらなくて良かったね!
でも、こういう獣医の誤診の話は良く聞く。人間と違って犬の場合、とくに老犬の場合、とくにアメリカやカナダでは病気は即、安楽死。「苦しませたくないから」というのが理由だ。だから、まだ寿命があるのに誤診のおかげであの世に送られてしまった犬の数は、星の数ほどあると思う。まあ獣医代は高いし、治療費を払えないから安楽死、というケースも多い。

が、やはりセカンドオピニオン、場合によってはサードも受けておくことがいかに大事かっていつも思う。担当の先生を信用しないわけじゃないけど、人間だから間違いは起きる。専門獣医はそれなりの訓練を受けているから、自分の専門領域内での誤診は一般獣医に比べてはるかに少ないはず。専門獣医は確かに高額だが、それなりの価値は絶対にあるのだ。