<古座川 こざがわ>
明治初期まで「祓い川」と呼ばれた
清流・古座川流域の聖地の中でも、
もっとも古いといわれる場所が、
河内神社のすぐそばにありました。
地元の人から「祓の宮(はらいのみや)」
と呼ばれるその神社は、川の向こう岸にあり、
11月下旬に行われる例祭のときには、
参列者が川舟に乗って対岸まで渡るそうです。
今回の旅では、道路沿いから神社の森を
遥拝する時間しか取れなかったのですが、
「川を渡って神社にお参りをする」という、
原始的で古式ゆかしい参拝の仕方に、
とても興味を掻き立てられました。
古座川が「祓い川」と呼ばれるようになったのも、
この神社の存在が少なからず影響したのでしょう。
もしかすると、古座川全域の「禊祓いの場」
としての役目を担っていたのかもしれません。