<木葉神社 このはじんじゃ>
紀伊田原・木葉神社を参拝していた感じたのは、
熊野市の産田神社にも通じる「産土」の雰囲気です。
白い浜石が敷き詰めれた境内は「お産場」であり、
産田神社と同様、本来神域に立ち入る際には、
靴を脱がなければならなかったと聞きます。
人間は「国土から生まれた」といわれるように、
産土神とは私たちが産み落とされた土地の神様です。
神社には「産むための土(砂)」が敷かれており、
その土を象ったものが、白い浜石なのでしょう。
白い石が敷き詰められた神社の多くが、
「子守の神」「子安の神」と呼ばれるのも、
「産土」の原型が残っているからだと思われます。
長い間海水に浸かっていた浜の石には、
生命を生み出すための大いなる秘密がありました。