<高塚の森 たかつかのもり>
潮岬灯台の入り口付近に広がる
「高塚の森」と呼ばれる場所は、
その昔太陽信仰の祭祀場だったそうです。
とはいえこちらも、潮御岬神社の洞窟と同様、
日没のタイムリミットが迫り探索は叶わず…。
西日に照らされた「気になる森」
のまぶしさに目を細めながら、
後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしました。
聞くところによりますと、
この森の奥には古代の磐座があり、
夏至の太陽が背後から登るよう、
絶妙に配置されているのだとか。
伊勢に太陽祭祀が移る以前は、
「潮岬を中心とする串本の周辺に、
太陽信仰の一大拠点があった」という話もあります。
もしかすると、熊野一帯に広がる矢倉信仰は、
古代の太陽信仰でもあったのかもしれません。