<潮御崎神社 しおのみさきじんじゃ>
串本町を代表する観光名所のひとつ
「潮岬」に着いたのは日暮れ間近でした。
車を停め外に出ると、まるで辺り一帯が、
夕日色のフィルムで覆われたかのように、
深いオレンジ色一色に染まっていました。
潮岬のシンボルである潮岬灯台から
ほんのちょっと足を延ばせば、
「この地で常世へと旅立った」と、
日本書紀の中に記される、
少彦名命(すくなひこなのみこと) を
お祀りした潮御岬神社に到着します。
現在こちらの神社は、
立派な社殿を持つ「有社殿神社」ですが、
境内から海岸のほうへ降りて行くと、
静之窟(しずのいわや)と呼ばれる洞窟があり、
古くからの祈りの対象になっていると聞きます。
残念ながら今回は確認できなかったのですが、
ここにもまた古代の信仰の跡が残っていました。