たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

賀茂氏の秘事

2015-11-02 11:09:01 | 奈良・京都の神社

<藤木社 ふじのきのやしろ>

 

もともと京都は、奈良時代以前から、

秦氏(はたうじ)と賀茂氏(かもうじ)

という豪族の支配地域でした。

そのうちのひとつである賀茂氏の

氏神を祀っていたのが上賀茂神社で、

当時から神社の祭事に携わるのは、

賀茂氏の一族と決められていたそう。

賀茂氏の16の家系の中でも、

より位の高い神職に就いた家が、

賀茂七家(かもしちけ)と呼ばれました。

 

ちなみに賀茂氏というのは、

非常に結束力の強い一族でして、

16ある支流の中に断絶しそうな家系があれば、

一族の間で養子のやりとりをしながら、

現在に至るまで綿々と血脈を伝えているのだとか。

そして、何といってもすごいのは、

「天皇の守護」という古来からの重要なお役目を、

今なお賀茂氏の秘事として、

引き継いでいることなのですね。