たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

社家

2015-11-01 10:52:07 | 奈良・京都の神社

<上賀茂社家町 かみがもしゃけまち>

 

上賀茂神社の門前には、「社家(しゃけ)」

と呼ばれる古い町並みが残っています。

このエリアは、老舗の漬物屋や古民家風の土産店など、

京都らしい風情を楽しめる観光スポットのひとつですが、

もともと社家というのは、

特定の神社の神職を世襲してきた家(氏族)のこと。

先祖代々、神主を務めていた家々が、

まとまった「町」として形を残しているのは、

全国でもこの上賀茂神社一帯だけだそうです。

 

上賀茂の社家町は、

目の前を流れる明神川沿いに土塀を巡らせ、

石橋を渡って門を入る造りになっており、

明神川の水を引き込んだ各々の家の神官は、

その水で「みそぎ」を行い、 上賀茂神社のお勤めをしていました。

明治維新以降、神職の世襲制が廃止され、

社家のほとんどは神職の仕事を離れたため、

現在上賀茂神社へ奉職をする方はたった1名だと聞きます。