<上賀茂社家町 かみがもしゃけまち>
上賀茂神社の門前には、「社家(しゃけ)」
と呼ばれる古い町並みが残っています。
このエリアは、老舗の漬物屋や古民家風の土産店など、
京都らしい風情を楽しめる観光スポットのひとつですが、
もともと社家というのは、
特定の神社の神職を世襲してきた家(氏族)のこと。
先祖代々、神主を務めていた家々が、
まとまった「町」として形を残しているのは、
全国でもこの上賀茂神社一帯だけだそうです。
上賀茂の社家町は、
目の前を流れる明神川沿いに土塀を巡らせ、
石橋を渡って門を入る造りになっており、
明神川の水を引き込んだ各々の家の神官は、
その水で「みそぎ」を行い、 上賀茂神社のお勤めをしていました。
明治維新以降、神職の世襲制が廃止され、
社家のほとんどは神職の仕事を離れたため、
現在上賀茂神社へ奉職をする方はたった1名だと聞きます。