<貴船神社 きふねじんじゃ>
-------------------------------------
丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻に、
貴船大神が天下万民救済のために、
仏国童子(牛鬼)を従者として
貴船山中腹の鏡岩に降臨した。
-------------------------------------
こちらの文章は、貴船神社の家伝書
「貴布祢雙紙」(きふねぞうし)の中に、
収められている一文です。
これによりますと、貴船神社の大神は、
「丑」が重なる日時に、「牛」とともに
この地に鎮まったとされています。
貴船神社には、牛鬼をお祀りする
「牛一社(ぎゅういちしゃ)」という
丑の刻参りで有名な末社があり、
またお隣の鞍馬山には、
有名な牛若丸の伝承が残るなど、
この地域のあちこちに、
「牛」や「丑」との関連が見られます。
ちなみに、貴船大神の従者である
仏国童子(牛鬼)は、 神の戒めも顧みず、
神界の秘事を広めてしまったため、
災いの元である舌を八つ裂きにされてしまったそう。
その後改心して人間となり、
貴船神社の社家の始祖になったという話です。