たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

仏国童子

2015-11-19 11:02:26 | 奈良・京都の神社

<貴船神社 きふねじんじゃ>

 

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丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻に、

貴船大神が天下万民救済のために、

仏国童子(牛鬼)を従者として

貴船山中腹の鏡岩に降臨した。

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こちらの文章は、貴船神社の家伝書

「貴布祢雙紙」(きふねぞうし)の中に、

収められている一文です。

これによりますと、貴船神社の大神は、

「丑」が重なる日時に、「牛」とともに

この地に鎮まったとされています。

 

貴船神社には、牛鬼をお祀りする

「牛一社(ぎゅういちしゃ)」という

丑の刻参りで有名な末社があり、

またお隣の鞍馬山には、

有名な牛若丸の伝承が残るなど、

この地域のあちこちに、

「牛」や「丑」との関連が見られます。

 

ちなみに、貴船大神の従者である

仏国童子(牛鬼)は、 神の戒めも顧みず、

神界の秘事を広めてしまったため、

災いの元である舌を八つ裂きにされてしまったそう。

その後改心して人間となり、

貴船神社の社家の始祖になったという話です。