<貴船神社・結社 きふねじんじゃ・ゆいのやしろ>
貴船神社の本宮を過ぎるとほどなく、
磐長姫命 (いわながひめのみこと)を祀る
貴船神社・結社(ゆいのやしろ)が見えてまいります。
大山祇命(おおやまつみのみこと)の長女である磐長姫は、
妹の木花開耶姫(このはなさくやひめ)とともに、
瓊々杵尊(ににぎのみこと)の妻になる予定でしたが、
瓊々杵尊はこれを拒み木花開耶姫だけを召されました。
一説によりますと、人間に寿命があるのも、
岩のように永遠の命を意味する磐長姫命を、
天孫である瓊々杵尊が娶らなかったからなのだとか。
父である大山祇命とともに山の神の性質を持ち、
容姿端麗の木花開耶姫と合わせ鏡の関係を秘めた、
なかなかに意味深で強力な女神でもあります。