<貴船神社 きふねじんじゃ>
貴船神社と聞いて、世間の人がまず思い浮かべるのは、
丑の刻参り(うしのこくまいり)ではないかと思います。
丑の刻参りと申しますのは、 丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)、
恨んでいる相手に見立てた藁人形を、
五寸釘でご神木に打ち込み呪いをかけるという、
日本に古来から伝わる呪術の一種。~ByWikipedia
体には白い着物、頭にはロウソクを立てた鉄輪、
そして手には藁人形と五寸釘という出で立ちの女性が、
髪を振り乱しながら一心不乱に釘を打ち込む図で有名です。
なぜ清らかな川をご神体とする貴船神社が、
このようなおどろおどろしい伝承で、
知られるようになったのかと申しますと、
貴船神社に残る伝承の中に、
「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻に、
神社に参詣すると心願成就する」
という内容があるからなのだとか。
本来は呪いとはまったく無関係の話だったにも関わらず、
陰陽道(おんみょうどう)の呪詛の手法などと混ざり合い、
現在まで続く丑の刻参りのイメージを定着させました。