たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

丑の刻参り

2015-11-18 10:59:51 | 奈良・京都の神社

 

<貴船神社 きふねじんじゃ>

 

貴船神社と聞いて、世間の人がまず思い浮かべるのは、

丑の刻参り(うしのこくまいり)ではないかと思います。

 

丑の刻参りと申しますのは、 丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)、

恨んでいる相手に見立てた藁人形を、

五寸釘でご神木に打ち込み呪いをかけるという、

日本に古来から伝わる呪術の一種。~ByWikipedia

 

体には白い着物、頭にはロウソクを立てた鉄輪、

そして手には藁人形と五寸釘という出で立ちの女性が、

髪を振り乱しながら一心不乱に釘を打ち込む図で有名です。

 

なぜ清らかな川をご神体とする貴船神社が、

このようなおどろおどろしい伝承で、

知られるようになったのかと申しますと、

貴船神社に残る伝承の中に、

「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻に、

神社に参詣すると心願成就する」

という内容があるからなのだとか。

 

本来は呪いとはまったく無関係の話だったにも関わらず、

陰陽道(おんみょうどう)の呪詛の手法などと混ざり合い、

現在まで続く丑の刻参りのイメージを定着させました。