たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

船形石

2015-11-27 11:33:28 | 奈良・京都の神社

<貴船神社・奥宮 きふねじんじゃ・おくのみや>

 

貴船神社の伝説では、およそ1,600年前、

神武天皇の母である玉依姫命が、

神を祀る場所を探すべく、黄船に乗って、

浪速の津(大阪湾)から淀川、賀茂川、

そして貴船川を遡り、辿り着いたところが、

この貴船神社・奥宮の地だったそうです。

 

その際使用された船の痕跡とされているのが、

奥宮本殿の向かって左手にある

船形石(ふながたいし)という大きな石組み。

玉依姫命の乗った聖なる船が人目に触れないよう、

小石を積み上げて周囲を囲み、船体を隠しました。

 

現在は上部を雑草で覆われているため、

さらに目立ちにくい姿になっておりますが、

遠くから見ると、船のような小判型の

形状をしているのがわかりました。

この船形石だけでなく、貴船神社の周囲には、

船の形に似た様々な自然物が残っています。