<貴船神社・奥宮 きふねじんじゃ・おくのみや>
貴船神社の伝説では、およそ1,600年前、
神武天皇の母である玉依姫命が、
神を祀る場所を探すべく、黄船に乗って、
浪速の津(大阪湾)から淀川、賀茂川、
そして貴船川を遡り、辿り着いたところが、
この貴船神社・奥宮の地だったそうです。
その際使用された船の痕跡とされているのが、
奥宮本殿の向かって左手にある
船形石(ふながたいし)という大きな石組み。
玉依姫命の乗った聖なる船が人目に触れないよう、
小石を積み上げて周囲を囲み、船体を隠しました。
現在は上部を雑草で覆われているため、
さらに目立ちにくい姿になっておりますが、
遠くから見ると、船のような小判型の
形状をしているのがわかりました。
この船形石だけでなく、貴船神社の周囲には、
船の形に似た様々な自然物が残っています。