<上賀茂神社 かみがもじんじゃ>
日本の祭祀を陰で取り仕切る八咫烏(やたがらす)は、
皇室の方々と同様、戸籍を持たずに生活しているそうです。
近代に至るまでの様々な経緯の中で、
その組織力はかなり縮小したともいわれておりますが、
今でも「大嘗祭(天皇即位の儀式)」を
陰で取り仕切っているのは、上下の賀茂神社であり、
八咫烏と呼ばれる人たちなのだとか。
そのせいかどうかはわかりませんが、
ふたつの賀茂神社には、詳細のわからないお祭りが多く、
事あるごとに天皇の勅使が訪れます。
また、伊勢神宮と同じように、斎王制度の歴史があるなど、
皇室との関わりが非常に深い場所で、
上賀茂神社の門前に残る社家町なども、
古くは天皇にお仕えする八咫烏の拠点だったのでしょう。