治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

どうして私はまだ引退していないのか

2011-07-20 07:40:00 | 日記
相撲部のお通夜のような夜が明けた。
大関魁皇の引退。
ある意味で、朝青龍のときより衝撃が大きかったかもしれない。

稀勢の里原理主義者(by 画伯)と呼ばれる私にもこれは応えた。

で、ふと思った。

いいなあ、引退。

ていうか私はどうしてまだ引退していないんだっけ。発達障害の世界から。

2009年の時点で引退するはずだったのに。

そうだ、引退しようと思っていたら、神田橋先生の企画がきてしまったのだった。

あれがなかったらとっくにやめていただろうに。
「これは出さなきゃいけない」って思ったんだよな。

それからなんだかするするつながってしまって今に至る。

今私が一番怖くないもの、それはネタ切れ。
いつやめてもいいと思っているから、ネタが切れたら喜んでやめる。

それが切れないんだよな。
全然切れない。
愛読者の皆さんとアンチ花風社の皆さんのおかげで、本を出すたびに話題になり
なんだか仕事がつながっていく。

魁皇の引退を深く悲しむうちに
私の中に「発想の転換」が起きてきた。

いや、この「発想の転換」って、最近の大地君の愛用キーワードでもあるんですけどね。

魁皇が現役を引退するということは
年寄になるということ。

そっちも大事かもしれない。
課題の多い角界改革にとっても。
後進の育成という点においても。

白鵬が帰化して引退後年寄になるかどうかは知らないが(たぶんなるんでしょうね)
まだまだ親方っていう感じじゃない。

何しろ出稽古に行ってリベンジするくらい血気盛んだからな。

稀勢の里が引退する姿もまだ全然想像できない。

未完の大器だからね。
未完で終わるかもしれないけど、大器であることはたしか。

でも魁皇が親方になる姿はあっさり想像できる。
きっといい親方になるでしょう。遅咲きで、しかも怪我が多かった分。

そこで気がついた。

私が引退できないのは

きっとまだじゅうぶん枯れてないからですね。

引退するにはまだ修行が足りないようです。
だからまだ企画がきちゃうんでしょう。