治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

世界標準の発達障害治療はここまでいってるよ!

2024-07-21 05:30:17 | 日記
2024年7月20日、私はきっつい自転車のお稽古を終え、家に帰ってきました。相撲やっていました。ビールが飲みたいところですがそうはいきません。18時半から、チームベスリのみなさんとボリンゴさんと「花風社夏祭り第二部」の録画撮りをするのです。

医療従事者って、なんだかんだ忙しいですよね。田中先生も、とてもハードワーキングな方だと思います。半年に一冊本を作るだけの私とは大違い。だからこちらが時間を合わせます。

そして、ミーティングの内容は。

いやあ、もう感動の嵐でしたわ。
「世界、ここまでいってるのか」っていう感じ。

脳のどこに、あるいはどことどこのネットワークに不具合があると
・ADHD
の様相を見せるか、どころか
・ASD
・言葉が出ない
という現象になるのか、もう部位やネットワークは特定されているそうです。19箇所(←具体的でしょ)。アメリカではそれが普通に、共通の常識として治療のはじまりになっている。



そもそも、びっくりしたのは

身体アプローチの人たちがよく「定型に発達するといついつから車酔いが始まる」とか「スキャモンの発育曲線」とか出すみたいに

「定型に発達すると何歳ごろの前頭葉ではなんとか波(四種類の脳波)のどれが優位なはず」とかがわかっていて、そこから逸脱していると、じゃあケアをしようか、ということになるそうです。

そしてそこから始まるNeurofeedbackは、FDAによっても治療の第一選択肢になっている(薬物より上)。

でも全然日本に入ってこないでしょ。

私がNeurofeedbackのことを最初に聞いたのは2000年代初頭です。そしてそのころ、扁桃体の話もよくきいた。そのころ、たぶん発達障害者支援法の始まりで予算もついたんだと思うのですが、よく支援者たちはアメリカに行っていた。そして扁桃体やなんかの話を仕入れてきたけど、結局それが20年後のためにユーザーのために活かされてはいない。

っていうか、発達障害医療ってつまり、ほぼ20年間変わっていないわけです。

日経平均が30数年かけてやっと元に戻った間に、S&Pとかは何十倍、らしいけど、これだけ新しいものを発展させる気があるかないかで、経済力なんて違ってきてしまって当たり前だと思いました。

Neurofeedbackと扁桃体症候群という概念。
その両方とも、日本には入ってこない。
とにかく日本の医療は新しいもの入れないみたい。


昔はそれでも、お金持ちだったジャパンだから、押し売りもきたかもしれない。
でも今は日本も貧乏になり、ジャパンパッシングなので、向こうから持ってきてくれなくなったそうです。明治時代と同じように、情報取りにいかないといけない。

で、中川先生は、あちらで臨床をしていた方なので、それを持ってきてくださったというわけです。

もちろんこれが保険診療になるのをじっと待つ、という人もいるだろうけど

私はハッタツとコロナ、二つみて、「ああ日本の医療一般は本当に人間を雑に扱うし、国民からチューチューお金吸ってなんの罪の意識もないんだな」ってわかったから、それは期待しません。

それより自費で安くやってくれるところが出てきたのだから、そのご紹介をしたい。いつか保険診療になるならそれを止めはもちろんしないしその力もないけど。

田中先生曰く「自費っていうのは高くもできるけど安くもできるんだ」

本当にそうです。
たとえば今、放課後等デイとか、就労支援とか、単価高すぎると思うけど、あれを純粋に民間でやったらもっと単価下げられるだろうし。

今回の夏祭り第二部では、そういう最先端(っていうかアメリカではすでに常識の)発達障害治療についてきけるし、希望があればスクリーニングのチャンスもある。

そして最先端のトレーニングが、全国どこにいても、受けられる

かもしれないし

受けなくてもいい

ことがわかるかもしれないし

さらにさらに

「ここを伸ばすといい」

ところもわかるらしい。

人を資源と見る国では、こういう治療が発展するんでしょう。

国民皆保険の国では、人を家畜とみなしているけどな。
だから分娩時の妊婦にマスクさせるし、発達においては20年間治療方法を変えないんですよ。

今、そこに風穴があくかもしれない。

最後にボリンゴさんに感想をききました。
親御さんとしての意見をききたかったのです。
もう、びっくりだということ。

発達障害の新しい治療
自信をもってお勧めします。
今からでも花風社の夏祭りには申し込んだ方がいいです!

これがうまくいけば
20年にわたる発達ギョーカイとのやりとりとクソコロナ騒動で強固になった私の強度医療嫌いが治るかもしれませんわ。