「自閉っ子の心身をラクにしよう!」予約受付が始まりまして
ご注文いただいたAnnieさんから、リマインドをいただきました。
そういえばこの「運動神経」と「身体の賢さ」の違いについて書くとお約束してそれきりになっていましたね。
=====
待ってました! (Annie)
2014-07-16 13:09:37
講座に参加できないので、心待ちにしていました。うれしいです!
息子は日々異常な疲れや感覚過敏に悩まされています。
運動神経は良いほうなので体の問題とはとらえていなかったのですが、
確かに小さい頃から排泄の問題もあり、やはり土台作りをしっかりやっていきたいと思います。
これまでの書籍も含め、花風社さんに本当に御礼申し上げます。
=====
「身体作り」っていうとまず思いつくのは「スポーツ」ですが、そしてそれはある程度当たっていると思いますが
私たちが目指しているのはあくまでも、「アスリートの身体」ではなく「働ける身体」です。
発達援助で目指している「身体作り」は「働ける身体作り」。
それを確認しておきましょう。
そのための方法としてスポーツは、悪いものではありません。
身体の使い方がわかるでしょうし、いかに身体に力を入れるかはスポーツを通じて学ぶことが多いのです。
では、賢ママさんが栗本さんに一回みてもらって劇的によくなったのはどうしてでしょうか?
身体に力を入れる方法を学んだからではありません。
身体から力を抜く方法を学んだからです。
これまでの経緯を見ていて、おそらく賢ママさんは身体、とくに首から力が抜けないのだろうなあ、とあたりをつけておりました。
栗本さんが実際にみてもそういうみたてでした。
そこを緩めると、身体の方々の問題が一挙に解決していく。それが賢ママさんに今起きていることです。
そう。
働ける身体とは、賢い身体とは
力の入れ方と抜き方を両方使い分けることができる身体なのです。
時は夏。お子さんを連れてプールに行く方も多いと思いますが
私は小学生の時、ある決断をしました。そしてその決断に今でも助けられています。
私はもともと泳ぎは得意でした(小学生レベルでは)。湘南地方出身の父に海に放り投げられて泳ぎを覚えたのですから、たとえば25メートル泳ぎ切るとか小学生がやりがちな競争では、たぶんクラスで一番だったと思います。
当然期待をかけられ、スイミングスクールみたいなところに通わされました。
でもあるとき、きっぱりとやめたのです。
競技水泳はやめようと思ったのです。それより自由に水と戯れていたい、と。
その決断のおかげで今でも私は水泳は頑張りません。
私にとって水泳って、ひたすらリラックスする時間です。
水と親和性を交わし合う時間です。
先日40時間浮いて助かった方の話が出ていましたが、私はああいう風に浮くの、おそらく何時間でももつと思います。
だから今でも、私は年(や体重)の割に激しい運動をしても
水に入ると疲れが取れるのです。
その代わりゴーグルつけてがんがん泳ぐようなことはしません。
ぷかぷか浮いてゆったり泳ぎます。
そしてこの緩急が、実は「働ける身体」を作るのにとてもいいことだということを
栗本さんと知り合ってから知りました。
スポーツは身体の使い方を覚えるきっかけとなります。
でもそのあと、力を抜くことを覚えないと
睡眠や排泄といった方面には効果はないかもしれません。
コンディショニング講座に出た方なら、足首のアセスメントの運動を体験したと思いますが
(そしてそれは今度の本にも載っていますが)
あれも問題は「柔軟性」ではないのです。
関節がぐにゃぐにゃの自閉っ子は、たまに180度開脚とかできる人がいますが
そういう人でも実は身体不調があったりします。
問題は「柔軟性」ではなく「可動域」「力の出し入れが自在にできるか」なのです。
それが健康の鍵なのです。
先日も個人講座で、「運動神経抜群だけど可動域のない身体」の方がいました。
やはり不調が出ます。
一方で賢ママさんのように「病気のデパート」でもすぐに効果が出たり
療育を考えるのが上手な人もいます。
たとえば靴紐が結べないお子さんがいる場合
靴紐結び練習グッズみたいなのを作って悦に入っている方っていますよね。
私はそういう人を見ると、おそらく身体系のLDなんだろうなと思います。
私は身体系のLDではたぶんないので、やはり指先だけを鍛えても土台がもろければ無理だろう、と判断してしまうのです。
そして、元となる土台作りに興味を持つのです。
そして病弱でも運動神経いいとは言えなくても、身体系のLDでない人はいます。
賢ママさんのように、ご自分は小さい頃から体育で苦労しながら
大人になって色々な病気を抱えながら
それでも「まっすぐ歩けない子に靴紐結べというのは無理だろう」と見抜き、
まず楽しく親子で田んぼのあぜ道を歩くところから始める人は
「病弱だけど身体が賢い」のだと思います。
新刊をお楽しみに。
ご注文いただいたAnnieさんから、リマインドをいただきました。
そういえばこの「運動神経」と「身体の賢さ」の違いについて書くとお約束してそれきりになっていましたね。
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待ってました! (Annie)
2014-07-16 13:09:37
講座に参加できないので、心待ちにしていました。うれしいです!
息子は日々異常な疲れや感覚過敏に悩まされています。
運動神経は良いほうなので体の問題とはとらえていなかったのですが、
確かに小さい頃から排泄の問題もあり、やはり土台作りをしっかりやっていきたいと思います。
これまでの書籍も含め、花風社さんに本当に御礼申し上げます。
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「身体作り」っていうとまず思いつくのは「スポーツ」ですが、そしてそれはある程度当たっていると思いますが
私たちが目指しているのはあくまでも、「アスリートの身体」ではなく「働ける身体」です。
発達援助で目指している「身体作り」は「働ける身体作り」。
それを確認しておきましょう。
そのための方法としてスポーツは、悪いものではありません。
身体の使い方がわかるでしょうし、いかに身体に力を入れるかはスポーツを通じて学ぶことが多いのです。
では、賢ママさんが栗本さんに一回みてもらって劇的によくなったのはどうしてでしょうか?
身体に力を入れる方法を学んだからではありません。
身体から力を抜く方法を学んだからです。
これまでの経緯を見ていて、おそらく賢ママさんは身体、とくに首から力が抜けないのだろうなあ、とあたりをつけておりました。
栗本さんが実際にみてもそういうみたてでした。
そこを緩めると、身体の方々の問題が一挙に解決していく。それが賢ママさんに今起きていることです。
そう。
働ける身体とは、賢い身体とは
力の入れ方と抜き方を両方使い分けることができる身体なのです。
時は夏。お子さんを連れてプールに行く方も多いと思いますが
私は小学生の時、ある決断をしました。そしてその決断に今でも助けられています。
私はもともと泳ぎは得意でした(小学生レベルでは)。湘南地方出身の父に海に放り投げられて泳ぎを覚えたのですから、たとえば25メートル泳ぎ切るとか小学生がやりがちな競争では、たぶんクラスで一番だったと思います。
当然期待をかけられ、スイミングスクールみたいなところに通わされました。
でもあるとき、きっぱりとやめたのです。
競技水泳はやめようと思ったのです。それより自由に水と戯れていたい、と。
その決断のおかげで今でも私は水泳は頑張りません。
私にとって水泳って、ひたすらリラックスする時間です。
水と親和性を交わし合う時間です。
先日40時間浮いて助かった方の話が出ていましたが、私はああいう風に浮くの、おそらく何時間でももつと思います。
だから今でも、私は年(や体重)の割に激しい運動をしても
水に入ると疲れが取れるのです。
その代わりゴーグルつけてがんがん泳ぐようなことはしません。
ぷかぷか浮いてゆったり泳ぎます。
そしてこの緩急が、実は「働ける身体」を作るのにとてもいいことだということを
栗本さんと知り合ってから知りました。
スポーツは身体の使い方を覚えるきっかけとなります。
でもそのあと、力を抜くことを覚えないと
睡眠や排泄といった方面には効果はないかもしれません。
コンディショニング講座に出た方なら、足首のアセスメントの運動を体験したと思いますが
(そしてそれは今度の本にも載っていますが)
あれも問題は「柔軟性」ではないのです。
関節がぐにゃぐにゃの自閉っ子は、たまに180度開脚とかできる人がいますが
そういう人でも実は身体不調があったりします。
問題は「柔軟性」ではなく「可動域」「力の出し入れが自在にできるか」なのです。
それが健康の鍵なのです。
先日も個人講座で、「運動神経抜群だけど可動域のない身体」の方がいました。
やはり不調が出ます。
一方で賢ママさんのように「病気のデパート」でもすぐに効果が出たり
療育を考えるのが上手な人もいます。
たとえば靴紐が結べないお子さんがいる場合
靴紐結び練習グッズみたいなのを作って悦に入っている方っていますよね。
私はそういう人を見ると、おそらく身体系のLDなんだろうなと思います。
私は身体系のLDではたぶんないので、やはり指先だけを鍛えても土台がもろければ無理だろう、と判断してしまうのです。
そして、元となる土台作りに興味を持つのです。
そして病弱でも運動神経いいとは言えなくても、身体系のLDでない人はいます。
賢ママさんのように、ご自分は小さい頃から体育で苦労しながら
大人になって色々な病気を抱えながら
それでも「まっすぐ歩けない子に靴紐結べというのは無理だろう」と見抜き、
まず楽しく親子で田んぼのあぜ道を歩くところから始める人は
「病弱だけど身体が賢い」のだと思います。
新刊をお楽しみに。