治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

今年もありがとうございました

2017-12-31 12:02:07 | 日記


今朝早く地球金魚合宿から帰ってきました。
海でとことん遊んで発達のことをたくさん考えました。

今年は個人的に収穫のあった年でした。
ていうか
他人から見たら些細かもしれませんが自分なりに発達したなあ、という出来事が公私一つづつくらい?あった感じです。
みなさんには退屈な話かもしれませんので、また新年ゆったりした時に書きましょう。

今年もたくさんお世話になりました。
良いお年をお迎えくださいませ。



コメント

そもそも

2017-12-27 07:25:10 | 日記


このコメント見てふと思いました。

東北の仮名さんからです。すみません省略して。回線の悪いとこにいるので手抜きさせてください。

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取り上げて頂きありがとうございます。

どうも私は発達障害の人に標準的に使われている療育とは相性が悪いようです。
色々調べた結果、この相談機関の人がやってる方法の1つが、ABAだという事が分かりましたが行動分析系や他の支援機関で受けた認知行動療法や自己認知支援は全く合わず、仕舞いには監視とそんなに変わらない状況となりました。

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そもそも、本人が「私は標準的な療育と相性が良かった!」って感じることはあるのでしょうか?

うわー私ABAで立ち直ったわ!

とか思うことがあるのでしょうか?

そこを考えた方がいいかも。

療育って誰のためなんでしょうね?

それ考えると

標準的などーのこーのにこだわってる人のこだわりポイントが見えてくる気がします。
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最近のコメントから

2017-12-25 04:31:34 | 日記
「元刑事」が校了しました。一息ついた感じです。
というわけで最近のコメントにいくつかお答えしておきます。

まずは過去記事にいただいたコメントから。

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いつもツイッター拝見しております (友理)
2017-12-19 16:50:12
子供が不登校になり、友人に発達を指摘され、巷に溢れる色んな本を読みました。
花風社の本は紹介されて読みましたが、とても納得するところが多く、「これからは、これで(花風社さんの言う通り)行こう」と決めたので、もう他の本を読まなくてよくなり、楽になりました!
有難うございました。

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花風社の本が出たら毎回読んでくださる熱心な読者の人たちを「信者」と呼ぶ無礼な人たちもいますが、たいていの方は友理さん同様、最初から花風社一辺倒だったわけではないはずです。そりゃあわが子のことですもの、必死になっていろいろな本を探したでしょう。そして数多く読んで花風社にたどりついてラクになる。こういう道筋であり、花風社は選ばれたのであり、また選ばれなくなることだってある、ということを承知の上私は仕事をしています。

熱心な読者を信者と呼び、多くの人が同時にほめるとステマと呼ぶ。でもね、複数の人たちがそれぞれの視点から読んで同時に褒めるのはステマではなく「愛読者クラスタ」です。信者とかステマとかいう言葉を使う人は基本的に「負け惜しみ」と考えるとわかりやすいですね。

さて次は東北の例の方。
貴ノ岩関を取り巻く「診断書ガー」の話を読んでコメントをくださいました。

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ここに書かれてる事全部経験あります。 (東北在住の元行動障害当事者(仮名))
2017-12-23 14:33:13
何でかはご想像にお任せします?

神田橋先生の所に行く時も相談機関から狂ったように「診断書」「診断書」「診断書」と言われ、頭がおかしくなりました。勿論、鹿児島から帰宅後も。
そして反論したら状態の悪化と取られ1ヶ月自宅から一切出入り禁止になりました。周りからは「合理的配慮の元、理解ある対応をしているのだから」などといわれましたね。
他にもこんな話書ききれないほど山ほどあります。

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神田橋先生のところに行くのに診断書が必要なのですか? たぶん神田橋先生は診察室に入ったとたん、ていうか廊下を歩いてくる姿を見て、多くをおわかりになるはずですが。地元のギョーカイが怖いのは、自分たちが出した診断書と違う意見を有名医師がいうことじゃないですかね? 違う意見出されたら「重度で自分で判断できない」という彼らのセールストークが瓦解してしまうかもしれないし。そもそも「反論を状態の悪化と取られ一か月自宅から出入り禁止」とか、これ藤家さんもやられたんですけど不思議でならないのはどういう法的根拠に基づいているんですかね? 東北在住の元行動障害当事者(仮名)さんはすでに新刊を予約してくださっているのでお読みになれると思いますが、「元刑事が見た発達障害」から引用しますね。

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榎本 憲法にはこういう定めがあります。

~~~~~

日本国憲法
(適正手続の保障)
第三十一条 何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。

~~~~~

 人一人の身柄を拘束するにはデュープロセスが必要だということです。適正手続が保障されていないといけません。

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警察権を持つ捜査機関ですらおいそれとは人を拘束できないのです。かつてちゅん平さんに「親に会うな」とそれいゆが命じたとき、私は「藤家さんは罪人ではない」と抗議しました。福祉はこういうことよくやるんでしょうか? いかなる法的根拠に基づいているんでしょうか? 誰か詳しい人いたら教えてください。

次にこよりさん。



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普通に接してくれることのありがたさ (こより)
2017-12-23 17:14:01
コンディショニング講座ではお世話になりました。お土産のシウマイを家族と食べ、楽しいひとときを過ごした翌日、このブログで 浅見さんが 私が受けてきた事が「いかに まっとうでないか」に触れてくださり、また佐々木先生の事も書いてくださったので、その後 分ってくれる人がいる、という事を再認識して、涙が出て 一日動けずに過ごしました。

村北さんや 山城さん、お仕事で お世話になった方からも おもいやりや お気遣いを頂いたこと、講座で一緒になった人からも、プレゼントを頂いたり、いろいろ気遣っていただいたことを 思い出していました。

佐々木先生の 講座を個人として 聞きに行った時に、途中で当事者としての意見その他を求められて 話しました。

その講座は記録として 録画するという事で、私も了解しましたが、その時に「映像ができたら 送りますね」と言われました。しかし その後 何も送られてこなかったので、映像がうまく撮れなかったか、何か事情があるのだと思っていました。


しかし 先日、その時の映像がYou Tubeで 公開されている事を知り愕然としました。

私の画像が含まれているのか 確認する気持ちには なれなかったので 画像を見てはいませんが、だまし討ちをくらったような気がして ショックでした。


生前 先生の著書に 私の事が名前は出さずに いろいろ書かれていました。事前に了解を求められることもなく、本が出版されてから、それを知る事ばかりでした。

昨日は 色んな事が頭をめぐり、夫にくっついて過ごしていました。

今 少し落ち着いて、ここに書き込んだところです。

佐々木先生に会ってから今までの10年間、「人扱いされていなかった」事に 気付くことができて よかったと思います。

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私も服巻先生とかにさかんに「ニキさんが攻撃されている」とか「面白い人です」とかやられて、実際に直接被害を受けているのはこの私でしかも社業に関係のない夫まで巻き込まれているのに、私は自分を攻撃してくる相手を面白がったりニキさんをかわいそうがったりしなければいけないのかと混乱していました。これが支援なのかな? と。
最初に当たった弁護士さんからは「こういう人は訴えられない」と言われました。いわゆる責任能力の問題です。でも最終的に受任してくださった先生に出会うと開口一番「頭のおかしい人ですね。でもこのままにしておいてはいけないでしょう」と言われ、ほっとしたのを覚えています。自分は被害者だったんだ、被害者だと思った自分は間違いなかったんだ、という安心感です。
だからこよりさんの気持ちはすごくわかるし、貴ノ岩関は恩師及び同郷の二横綱も含む列席者に死んだふりされたのが悲しかっただろうなあと思います。そしてその心を癒すのは身近な人しかいないんですよね。
佐々木先生はこよりさんにとって過去。
私たちは私たちで「治る」路線を広めていきましょう。


さて、次は治ってきているのんのさん。
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芋本に感謝します (のんの)
2017-12-24 16:32:45
コンディショニングを始めて起きた身体の変化。

視覚の変化は慣れるまで戸惑いましたが、最近はずいぶん楽です。

視覚に頼りすぎたところが、触覚など別の部分で代行されるようになったからでしょうか。

来年は、機会があればお勉強会に参加したいと思っています。

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そうそう。そういう話も出たんですよ。
視覚優位って何? っていう。
だからね、視覚優位も苦しい部分は治ると思うんですよ。いいところは残るでしょうね、「使える能力」として。
来年はぜひ一度ご参加ください。大勢が苦手なら小田原に行ってもいいかもしれません。
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コンディショニング講座 感覚過敏は治りますか? ご報告

2017-12-24 15:23:34 | 日記
方々で書いてますが花風社的には感覚過敏は治るものになりました。
黄色本こと「自閉っ子の心身をラクにしよう!」でたくさんの人が治ったし
「人間脳を育てる」が追い打ちをかけて、とにかく治るものになった。

それでもまだ感覚過敏は治らないと思っている人が多いので
「いっそのこと感覚過敏は治りますか?」という本を作っちゃおうか、でも黄色本の焼き直しだったら読者の皆様に失礼だよね、と栗本さんに話したら「新しい情報いっぱいあります」というので、取り急ぎ開いた講座が12月19日の会でした。
とにかく私が一刻も早くききたい、だったので平日開催だったのですが、それにもかかわらず多くの方々にお越しいただき、みんなで栗本さんの説明を聞きました。

いやあ、すごい。
何が栗本さんを育てたか? っていうと
それはやはり皆さんだと思うのです。
箱根のふもとで人知れず実践を積んでいたときには、「n」がとにかく少なかった。無名の栗本さんのもとを訪れる人が少なかったわけです。でもその間にもたくさんの仮説を蓄えていたんですね。そして本が出てお客さんがくるようになって、全国に呼ばれるようになって、nが増えていった。そして芋づる式に知見が増えていったのです。

同じように感覚過敏といっても、大人と子どもは違う。治り方が違う。

そうそうそうだよ、と思いました。

感覚は慣れるものではない。
育てるんです。

なるほど。

最後のご挨拶の時また自閉の神様がするすると私に降りてきて、こんなこと言ってしまいました。

「感覚過敏が治った人はたくさん見てきました。でも感覚過敏を治す医者は見たことがありません」

そういうこと。

感覚過敏は治ります。

でも病院行って治るもんじゃないのね。
じゃあ誰が治すのか?
親、って言ったら青いお札を振り回す人がきーきー言いそうだけど、親の力も大きいです。
そしてそれも、すっごい大変なことしなきゃいけないわけではない。
そして大人は本人がとっとと治せる。


そして感覚過敏が太い芋づるの端っこ。
ここが治れば大きな実りがどんどん出てきます。

そして饗宴の場に移ると
栗本さんは以前と同じくダメなおっさんでした。
知見とのギャップがすごいわ。

いずれにせよ、1月7日の講座も皆さんお楽しみに。
1月7日ご参加の方にひとつお願いがあります。
全員にお座布団が行き渡らない可能性があります。栗本さんと私はいりませんが
お近くの人はクッションでも携帯の椅子(先日も座るのがきつい方はお持ちいただいたりしていたので)でも持ってきていただけるとその分遠くからくる方にお座布団が回って助かります。
ご迷惑おかけして申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
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そして、だからこそ(貴ノ岩関の件、追記)

2017-12-21 10:24:07 | 日記
貴ノ岩関の件、追記です。
そして、だからこそ、立場が悪くなるかもしれないにも関わらず、不惜身命で親方が戦ってくれることがありがたいと思います。
私は薄汚い道徳が嫌いだから、貴乃花親方が損をしている、としたり顔で言う人たちが嫌いです。
正しいことを正しいと貫いても結構やっていける。
自分もそれを証明したいと思って仕事をしています。

そして今度はそれが「感覚過敏は治りますか?」という企画の発想になりました。
それはまた、後日。

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貴ノ岩関の件、からのフラッシュバック

2017-12-21 10:02:37 | 日記




おとといは平日開催にも関わらずコンディショニング講座に大勢の方々にお越しいただきありがとうございました。
いやあ、すごい内容でしたね。
本来なら昨日のうちにアップしておくべきでしたが、昨日は一日ゲラをやっていました。
お相撲関係のニュースも夜まとめて見ました。
そしてまずお相撲の方に触れておこうと思いました。

当日の雰囲気は画伯ブログでわかるので、ご興味のある方はそちらに行ってみてくださいませ。



さて貴ノ岩関の件です。
どうやら検察の聴取が済んだようで、相撲協会の聴き取りに応じたようです。
そして明らかになったことを昨日からテレビで見たりネットで読んだりして、軽くフラッシュバックが起きています。
考えてみたら「犯罪被害者」という点で、今の貴ノ岩関はかつての私と同じなのです。

診断書なしに巡業休場した、ということで「診断書ガー」という診断書原理主義の人が相撲ファンの中にもいますが、考えてみてください。
会社の業務上の出張先で飲み会があった。そこで先輩にぼこぼこにされ頭を縫うほどのケガを負った。それをぽかんと見ていた先輩が数人。おしぼりで血を抑えて帰ったあと、殴った先輩と死んだふりしていた先輩は連れ立って街に出てナンパしたりラーメン食べたりしたらしい。

さて、出社する気になれますか?
若いしトップアスリートだから身体の傷は癒えるのが速いかもしれません。
でも心の傷はどうでしょう。
それを診断書診断書って診断書原理主義者はアスペかよ! と世間なら言うでしょう。ところが私はアスペルガーの人を数知っていますから、アスペルガーの人の中にはこの診断書原理主義者よりずっと心の通った人がいるのも知ってます。

「なんで誰も助けてくれない」という絶望感。
それは私、よく知っています。
この傷を癒すのは、数年かかります。
私は神田橋先生、愛甲さん、いんちき体操、コンディショニング、アンチに倍返し、そして最後に「発達障害、治るが勝ち!」を書いたのでカンカイしました(皮肉です)。

私はあのとき、「面白い人です」と被害者である私、夫まで巻き込んで本当に申し訳ないと思っていた私に一緒にYTのことを面白がれといわんばかりだった服巻先生を今でも許すことができません。自閉オタクなのかもしれません。でも私はオタクではなく一般人だから感覚を共有できません。ありもしない詐欺をしていると言われたら腹が立つだけで、面白がれません。
私たちの被害には目もくれず、とにかく「ニキさんがかわいそう」「自閉の人に悪い影響を与える」と言って私たちの金と時間を使って結局自分は黙って和解なんかしていた辻井大先生が許せません。私はニキさんより私や夫の方が直接の被害を受けたと思っています。なぜニキさんばかりかわいそうがるのか、なぜ他人の金を使って支援をしようと思うのか、わかりません。でも不思議ではない。ギョーカイはとにかく誰かに金をたかって支援と称するものをして自分たちだけいい気持になっている。それと同じだったのだと最近気が付きました。私がやったことは、「大卒の人のためのグループホーム」よりずっとためになったでしょう。少なくとも花風社クラスタはあの事件から学んだし、なんと担当刑事だった人と本を出す運びにもなりましたし。



問題行動を知っていながら放置して、他の支援者の介入さえ拒んだ主治医の内山医師も許せませんし、それを訴えても死んだふりしたままお亡くなりになった佐々木先生にもいまいちすっきりしない違和感を抱き、そのあとこよりさんをただ働きさせていたことを知ってアタマにきてます。自閉症の人のために生涯をささげてきた人が、なぜ一方で身体も不自由な自閉症の人を交通費負担でただ働きさせ菓子折りの一個も送らないのか。山城さんはきちんと謝礼を払った上にマンゴーまで送ったし、私も仕事の対価はもちろん特製シウマイもお持たせしたりしてます。もちろん気持ちはお金やもので表すことはできない尊いもの。だからこよりさんも一生懸命ただ働きしたのでしょう。でも人の心が通っているのなら何かお礼はしたくなるものじゃないでしょうか。私の言うことが無礼だ名誉毀損だと佐々木先生のご遺族に忠告なさる人がいるならどうぞ。お気持ちが傷ついたのならきっちり謝罪しましょう。でも一方で、こよりさんへの未払いのギャラは今からでも支払っていただきたいとお伝えするつもりです。

ところが貴ノ岩関は、ある意味そういう私よりつらい思いをしていたのですね。
なぜなら一方的に殴られたとき助けてくれなかった死んだふり軍団の一人に、かつての恩師、日本に来て一番最初に指導してくれた人が入っていたからです。

かつて貴乃花親方がテレビ解説のとき、石浦が出てきて「石浦の父上は貴ノ岩の恩師ですから」としみじみ語っていたのを思い出します。自分の愛弟子が鳥取城北高校で育てられたことに平成の大横綱は感謝していたのでしょう。

それが。

一方的に殴られているのを看過したばかりか、頭を縫うほどのケガをした教え子に向かって「横綱に謝れ」って・・・。
これはある意味元日馬富士氏にもきついですよね。貴ノ岩が(心あらずで)謝ったから許されたと思って場所に出てしまいよけいに話がこじれたんだし。

そもそもね、私がいつも言っている「学校教師の説く薄汚い道徳」ってのはこれです。
どう考えたってケガさせた方が悪い。それを番付が違うからって、あるいは自分の息子が白鵬の内弟子だからって、殴られた教え子に我慢させる。心にもない謝罪を強いる。「社会正義」より「おりこうな立ち回り」を教えて自分たちが賢く生きている気になっている。そういう学校教師の説く薄汚い道徳が私は大嫌いだし、そういう薄汚い道徳がもはや通じない世の中になってきているのに早く気づけよ! って思うんです。SSTの二次障害で調子を狂わす凸凹キッズが出るのは当たり前です。凸凹キッズのいいところを否定するようなSSTも多いんだもん。

十代でモンゴルから来た貴ノ岩関にとって、相撲部の監督(現校長)は親とも慕ったひとだったでしょう。その人にこれをやられた。きついです。

幸い相撲協会は番付保障をするとのこと。まあ当たり前なんですが。相撲協会の対応にはがっかりばかりしていますが、貴ノ岩関を一方的な被害者だと認定し守るべき力士だと言ってくれたのだけは評価します。

ともかく、横綱に殴られて頭を縫った教え子に謝らせるような教師がトップに座っている限り教育現場がいじめをなくすことはできないでしょう。
教育の世界は、相撲協会より法律を守らないと思っています。
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「元刑事が見た発達障害 真剣に共存を考える」まえがき

2017-12-19 09:51:34 | 日記
まえがきを発表します。

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 発達障害のある人たちが社会の中でどうやれば社会の中で能力を発揮できるのか?
 こう考え続けて十数年。様々な方面からソリューションを提供しようと努めてきました。

 身体アプローチ=言葉以前のアプローチと出会い、個々が発達する道筋には、かなり迫れたのではないかと自負しています。
 そしていつかは、司法と発達障害の問題を取り上げた本を作ろうと思っていました。

 それは発達障害のある人が罪を犯しやすいからではなく、「何をすればおまわりさんにつかまるか」を知っておけば、かえって自由にのびのびと生きられるからです。
「やってはいけないこと以外はやってみていいことも案外多い」のが社会で生きるということ。
 自由を謳歌する中でこそ、自分の適性に合った仕事や生き方が見つかるかもしれません。
 そしてだからこそ、「やってはいけないこと」を知っておくのは大事です。

 なぜ私がそれほど「自由」にこだわったか。
 それは「発達」を追い続けるうちに、自由と主体性こそが必要なものだと、信じるに至ったからです。

 けれども必ずしも支援の現場では自由と主体性が重んじられていません。
 何が大切か、を明確につかんでいないから、支援者も含め、とにかく社会が怖くなってしまっているように見えます。

 知識は、生き抜くための武器であり道具です。
 社会を等身大に見せてくれて、怖いところではないと教えてくれる。それが知識です。
 司法の論理についての知識は、何を覚えておかなくてはいけないかを教えてくれます。
 と同時に、「どんな矯正が実はさほど必要ではないか」の道しるべにもなるのです。
 
 自由に生きてこそ、開花できる資質もあります。

 今回、「自由に生きるための知識」を得るために、うってつけの人とめぐり合いました。
 その人は、私の恩人でした。
 かつて私が抱えた事件の担当刑事さんだった人でした。

 私がもらい事故のように抱えることになったトラブルに真摯に対応してくれた人が、いつの間にか民間人になり、発達凸凹のお子さんたちの支援にかかわっていました。
 捜査の経緯を思い出すと、この人が特別支援教育に向いている、ということが私には確信できました。

 警察の現場を離れ、凸凹なお子さんたちとかかわり始めた元担当刑事さん。
 その人に、特別支援教育と縁を得た今だからこそ語れる社会の仕組みを存分に教えてもらったのがこの本です。
 どうぞ読んでみてください。

浅見淳子
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感覚過敏は治るに決まってるじゃん

2017-12-18 11:40:24 | 日記
コンディショニング講座のお知らせを、ブログから省いてしまったことにお気づきの方いらっしゃるでしょうか。
明日19日は平日ですのでそれほど多くないのですが、少なすぎないから、これ以上募集しなくてもいいかな、と思って告知を外しました。そして1月7日は週末。予想通りぱんぱんです。お越しになる方、申し訳ありません。きゅうくつです。でも愛甲さんもきますよ。

1月7日に関しては、キャンセル待ちでお願いしております。
そして明日は、先ほどもお申し込みがあり、受け付けました。それで思い出して、「元刑事」のまえがきより先にこっちをお知らせしようと思いました。

私はもともと「感覚過敏は治りますか?」なんていう講座を開く気はありませんでした。なぜなら感覚過敏は治るに決まってるからです。黄色本読んでたくさんの人が治った。
でも応用力のない人はいる。その人たちはなぜ黄色本が感覚過敏につながるのかわかってないみたいです。

いっそのこと「感覚過敏は治りますか?」っていう本を作ればいいのかしら? でもそれって黄色本の情報をまたのっけても読者だますようなもんだよね、とか言ってたら栗本さんがまなじりを決して「新情報がいっぱいです」とか言うの。かつては箱根のふもとでひっそりと活動していたおっさんが全国を回って数多の凸凹な人たちと接するうちに学んだことが多いらしい。「じゃあまずそれを披露してください」ということで、実は明日の講座は私が習いたいから開くようなもんです(爆)。でもほら、関心がある人は他にもいるはずなのでみんなできこうよ、みたいな感じです。

それでレジュメ先日もらったんですけど

すごいよ。
これはすごい。
画期的。

明日お越しの方には配ります。
今からでも行きたい! という方は会社にメールください。
榎本さんも来るし、画伯も来るかもしれません。今年最後の花風社講座です。
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クイズの答え、になっているかな

2017-12-15 19:00:06 | 日記
今日は前書きを発表しようと思っていたのですが忙しかったです。
というわけで、三回にわたって出したクイズに答えます。
といっても答えになってないかもしれませんが。
そして本を読んでも、このクイズは載っていません。ただし読めば答えは自分なりに出せるようになっています。
では一つ目から見ていきましょう。

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発達凸凹ちゃんたちにありがちな「自傷、他害」。

「自傷、他害」は大人になってやると犯罪でしょうか犯罪ではないでしょうか?

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今回の本を通じて思ったんですが、人の道に説教するより、犬の曲芸で適切な行動を一粒の卵ぼーろで引き出すより、自傷・他害を解消しておいた方が遵法方面に伸びますね。そしてその根っこにあるのは何かというと・・・はい、ここでギョーカイと意見が分かれるところですね。花風社クラスタの考える「自傷・他害」の原因は、元刑事さんと一致していました。私たちの意見は本に書いてあります。留置場等でも、その配慮がなされているようです。お楽しみに。

二問め。

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自閉っ子A君は、通っているB事業所で窓ガラスを壊してしまいました。
これは犯罪でしょうか? おまわりさんにつかまるでしょうか?

自閉っ子B君は、駐車場に停めてある車を壊してしまい、おまわりさんに逮捕されてしまいました。
障害があるからこれは、不当逮捕でしょうか?

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この文章だけでは、実はA君が犯罪を犯したのかどうかはわかりません。ただ、相当頻回・常習性がなければ、事業所が利用者を警察に渡すことはあまり考えられないですね(是非を問わず)。だったら器物損壊は犯罪ではないの? 答えは本をお楽しみに。

そして施設の外での器物損壊。これは逮捕されることと逮捕されないことがあるようです。どこが違うの? そもそも逮捕って何? どういうときに逮捕されちゃうの? これも答えは本をお楽しみに。

さて三問め。

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井出草平著「アスペルガー症候群の難題」(エビデンスベースド)によるとアスペルガーの人の性犯罪率は多いという研究があるそうです。

私の実感では「あらそうなの」って感じでした。私は発達障害のひとに性犯罪が多いとは感じていませんでした。

さてどっちが正しいでしょう?

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これは私、本を作る前より作ったあとのほうが「そうか、もしかして発達障害の人の性犯罪結構多いかも」と思うようになりました。エビデンスは私のとこにはありません。井出氏は持ってるのかもね。のんのさんのこのコメントがちょっとヒントになります。

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犯罪未満のトラブル (のんの)
2017-12-14 11:15:55

性犯罪までいかなくても、異性に対してしつこく接する人は少なくないのでは、と感じます。

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私ものんのさん同様法律の素人だから、榎本さんに教えてもらうまでは「犯罪未満」のカテゴリーをもっと広くとっていた。でもそれって、法律に照らし合わせると性犯罪と呼ばれてもおかしくないのね、っていうことが意外と範囲が広いのに驚いた。何しろ児童ポルノは所持だけでだめなんだし。私が思っていたよりは性犯罪多いのかもしれないなあ、というのが今の実感です。
そして女子の性被害の予防法についてももちろん書いています。

まあいずれにせよ、お楽しみに。


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目次発表、とその前に

2017-12-14 08:50:45 | 日記
さて、目次発表しようかと思ったのですが、その前にいただいたコメントを二つ引用させていただきます。

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犯罪は犯していませんが、 (東北在住の元行動障害当事者(仮))
2017-12-13 19:09:03
今の所法律問題が起きる事なくここまで生きてこれましたが前科歴がなくても迷惑行為の再発予防、その他社会的な事由から別の形で制限を受けています。
行動の問題も発達障害も子どものうちに治しておけば違う生き方があったと思いますがこれも社会的制裁の一種と捉え受け入れて生きていくしかありません。治そうと思えばいくらでも早く治せたし努力もせず怠けて好きなように生きてきたので当然の制裁です。従って自由と引き換えに受け入れるだけです。

全てにおいて専門家の了解を得ないといけない病状なので自分の生き方を自分で決める事はできませんが、コメントを書き込む事はできます。
拘置所や閉鎖病棟にはいないので本の購入も現時点では一般人と同じ方法で出来ます。新刊楽しみにしています。

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東北在住の元行動障害当事者(仮)さんは「障害が重い」という判定で、制限のある生活を送ることを余儀なくされているようですが、ごらんのようにきちんとした文章で自分の気持ちとおかれている状況を説明することができます。鹿児島でも横浜でも一人で行けるし地元の福祉が仕切ってて「ヘルパーと一緒じゃなきゃだめ」と言われているプール以外は日本全国一人で泳げるのです。「自分で自分の娯楽が見つけられる。自分で自分の支援先を見つけられる」っていうのが発達障害のあるお子さんを育てている多くの親御さんの目標であり、それを達成した方なのですが、元行動障害当事者として今も地元の福祉ギョーカイの監視下に置かれているわけで、この人を決して密な支援対象から外さないのがギョーカイの不思議なところですね。そして「行動の問題も発達障害も子どものうちに治しておけば違う生き方があった」とご本人が言っていることの重みを皆さんわかっていただきたいと思います。つまり、自由な大人になるために、大人になって自由に生きていける環境を手に入れるために、小さいころに治してあげてほしい、ということです。そして密な支援をしてきたはずの福祉は、自らそれに失敗していることを自覚しているからこそ、いまだにこの方にぺったりくっついて離れないのでしょう。私たちの前でパニック等を起こしたことはありません。パニック誘発原因は地元にあるのかもしれませんね。そういう人が将来好きなところで好きなことをして暮らせるためにも、「自由に生きることを可能にする」ものは何なのか、真剣に考えなくてはなりません。

そしてnonmamaさんです。

=====

中学生くらいになって (nonmama)
2017-12-13 22:38:19
ある程度異性を意識することができないと
トラブルになります。
教室で女子のすぐ近くを通って触った触ってないとか。
大人になったら痴漢に間違われますから
息子には気を付けて教えました。
意識しないまま教えられないまま大人になり
犯罪に繋がることもあるように思います。

=====

nonmamaさんはきちんと「女子に触らない」「誤解されるようなことをしない」と教えていらっしゃる。そのおかげでnon君の将来の自由は守られたかもしれませんね。でも逆に言うと、nonmamaさんが教えればnon君は聞く耳を持っているわけです。「親が言い聞かせると子どもが聴く」のなら、専門家の介入など必要なく、福祉に飼い殺しされることにもならず万々歳なわけです。なんでnonmamaさんのおうちではこれが可能だったのでしょう? それも考えたいところですね。

目次を貼ります。
知識編と提言編があります。
知識編に関してですが、実に発達障害の人に親切にセレクトされています。
お楽しみにお待ちください。

=====

元刑事が見た発達障害 真剣に共存を考える 目次

まえがき

第一部 共存のためのルールを知る


第一章 警察と特別支援教育

元担当刑事が、支援の現場で仕事をしていると聞いて
おまわりさんにつかまらなければ、自由に生きていけるはず
正義の味方のはずなのに、なぜか嫌われるおまわりさん
警察は何を守っているか
被疑者とも「波長」を合わせる
行動の変化をもたらすまでのプロセス
刑事の経験が特別支援教育に活きるとき
「何をすればおまわりさんにつかまるか」を知っておこう
支援者たちは守られているか?
自由に生きる、とは発達障害の人にとっても大切なことである
「何をすればおまわりさんにつかまるか」は実はとてもわかりやすい
責任能力を判断するのは警察ではない
留置場の看守の経験が特別支援教育に活きている?
言うことを聞いてくれないときには
発達障害支援の人より人権が守られている看守というお仕事
元警察官だからこそ、体罰は論外だと考えている
元刑事として自傷・他害にどう対応しているか
体罰を用いないでどうするか?
まずは現場で抑える
パニックは「脳が傷つく」
「ケガせず、ケガさせず」の方法
言葉でのアプローチに際しては、相手の名誉感情に配慮する


第二章 なぜ職務質問されるのか?

発達障害者はおまわりさんから見て怪しい人に見えるのか?
職務質問でどこを見ているか?

第三章 犯罪になるときとならないときの違いを知っておこう

「犯罪だとは知らなかった」は許されるのか?
法律で定められていなければ、罰することはできない
個人が個人を罰することはできない
「わざとじゃなかった」ならおまわりさんにつかまらないのか
逮捕について

第四章 被害も加害も避けたい 性犯罪について

発達障害の人と性犯罪の関連は?
痴漢の冤罪リスクを防ぐには
女子の性被害
加害側に障害がある場合
セクハラと性犯罪
リベンジポルノ 素早い立法

第五章 他人の正義とどう折り合うか 名誉毀損・業務妨害

他人にも幸福を追求する権利がある
「言いがかり」も犯罪になりうる
「理解されない恨み」が犯行動機になっている?
名誉は財産である

第六章 他人のものを盗んではいけない 窃盗について

なぜ他人のものを盗んではいけないか?
窃盗は犯罪の入り口?
どうやって「盗みをしてはいけない」と教えるか?

第二部 鬼手仏心の遵法教育


第七章 刑事として、支援者として、そして一人の人間として、凸凹のある人たちにどう接してきたか?

アンバランスな人たちとつきあってきた
権威は通じない
遵法教育の八割は
表現手段を持つ大切さ
正論は効かない?
遵法教育における家族の役割とは?
他人の気持ちになってみるちょっとした修行
鬼手仏心を使い分ける
身体と遵法教育のつながり
なぜ仏心が必要なのか?
エネルギー戦争

第八章 教育について 人は自由を好む生き物である

矯正を優先事項としない理由

第九章 ダメな自分を愛せるか

ダメな自分の発見
元刑事として皆さんへ
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