抵抗しないのは罪なのか

神はいるのかと問われたら
神はいないと答えるだろう

血で血を洗われた
午前2時

ようやく

血反吐を吐くことはなくなった

涙さえ枯れ果てた

立ち上がる気力さえない

消えてしまいたい

こんな

汚れた人間に

生まれた価値さえないのだろう

髪をつかまれ

引きずり回されたのは

たった1回

殴り

蹴られたのは

たった数回

罵られ

怒鳴られたのも

たった数回

あとは

目で合図されただけで

体が固まってしまう

どうせ

何もできない

どうせ

誰もこない

心が死んでいく
体が壊れていく

それでも

まだ

生きているのが

嫌で嫌で

たまらない

もう

これ以上ないくらい

ばらばらなのに

なぜ

まだ

息をしているのだろう

神はいるのかと問われたら
神はいないと答えるだろう