リズムを刻む 2017-05-28 19:14:10 | 詩 ギターを背負い 赤茶けた砂地を歩く リズムを刻みながら 太陽は黄色く輝く 乾いた風が吹けば 砂が舞い上がる ざらついた唇をぬぐい 埃まみれのハットをかぶり直す 灰色のマントははためき 延々と続いた自分の足跡は 砂紋の底に沈む ふところでまどろんでいた キジ猫がにゃあと鳴く 猫の顎をくすぐり 前を向く はるか先には 水だ… ささやかな緑 小さなオアシス 人は ささやかなオアシスを求め ささくれた荒野を歩く リズムを刻みながら リズムを刻みながら