愛知県一宮市立中学校3年の男子生徒(14)が6日に大阪市のビルで飛び降り自殺したとみられる問題で、一宮市教育委員会は11日に記者会見し、 この生徒が担任の男性教諭に不信感を持っていたことを明らかにした。市教委は第三者委員会を設置し、原因と担任教諭や学校の責任などについて調査する。

  市教委によると、生徒は昨年9月の体育祭の組み体操でけがをして、病院で両手親指の骨にひびが入ったことが分かった。それを母親が学校に連絡した際、担任 教諭はけがを教頭に報告しておらず、対応などから不信感を持つようになったという。保険手続きにも不備があり、両親は改善を求めていた。

 生徒も両親に「担任が親身になってくれない」と話していたとされる。学校側は別の教諭が見守ったり、進路指導の担当を代えたりして対応をしていた。

  両親は「自殺の原因は不信感がたまったから」と話しているという。生徒は今月6日の夕方、友人に「さよなら」と言って行方が分からなくなった。友人に預け た携帯ゲーム機に「遺言」と題して「担任によって学力、存在価値、生きがい、性格、私の人生全てを壊された」などと書き込まれていた。

 記 者会見した中野和雄教育長は「行動の裏にある心が見えなかった。おわびしたい」と謝罪した。さらに「自ら死を選ぶまでに思い悩んでいたことに気付かず、申 し訳ない。責任を感じている」とした10日のコメントを「担任と学校に対する不信感などから生徒が自ら死を選ぶまでに至ったことは責任を感じている」と訂 正した。【河部修志】

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愛知県一宮市立中学校3年の男子生徒の遺書なかなかしっかりした文章で書かれています。

将来性のある子供が、自殺し本当に惜しいことをしました。

近畿大学の教職課程で、京都大学教育学部の御卒業で教育原理を教えておられた岡本武雄教授が、京都の教育現場に立っていた者として、一番筈べきことは教え子の一人が自殺したことですと言われました。教育者としての「良心」が、問われる問題です。