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日本だけが知らされていなかったトランプの対中政策の豹変
2017-02-19
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2月10日に安倍首相が訪米し、トランプ大統領との首脳会談を行おうとしていたその直前の2月9日に、トランプ大統領は習近平中国主席とはじめての電話会談した。
これは安倍首相にとって衝撃的な出来事だったに違いない。
なにしろ安倍首相が世界に宣伝しようとしていた日米首脳会談の最大の成果は、日米同盟強化の再確認であったからだ。
そして安倍首相の念頭にある日米同盟強化の再確認とは、米国の威を借りた対中包囲網であるからだ。
それが見事に肩透かしを食らったのだ。
しかし安倍首相が受けたもっと大きな衝撃は、日本だけがこのトランプ・習近平電話会談につき事前通報されていなかった事である。
このトランプ・習近平電話会談を報じる当時の大手新聞の報道の中で、日本が事前通報を受けていなかったことを明確に書いたのは朝日だけだった。
すなわち、各紙がいずれも、日米首脳会談の直前に米中初の電話首脳会談が公表されたことに、日本が警戒し、困惑したと書いている中で、朝日(2月12日付)だけが、次のようにはっきりと書いた。
「・・・米中の電話会談は、安倍晋三首相が米国に到着したのとほぼ同じ時刻だった。事前に日本側には知らされておらず、日本政府関係者は『明らかにタイミングをぶつけて来た』(と警戒した・・・)」
そして、2月16日の産経新聞が次のようにスクープ報道してくれた。
すなわち、トランプ大統領と習近平国家主席との9日の電話会談の前に、「一つの中国」に関する米側発言の概要を通知されていたことが台湾高官の話で15日わかったと。
何も知らされていなかったのは日本だけだったのだ。
これがトランプ大統領の米国と安倍首相の日本の本当の姿である(了)