ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

齢を取る

2019-03-22 22:04:23 | 日常
昨夜呼び出しは無かった。
今日明日二連休だ。

朝食に昔食べたものを食べたいと思う。
小学生の時に冷蔵庫に常備されていた魚肉ソーセージとピーマンを炒めて醤油をかける。
キュウリをただ切ってハムと一緒に麺つゆをかける。
麦飯120g。

小学5年生以降は自分でこんなのをおかずにして食べていた。
これに半熟目玉焼きも添えたが、今日は卵をあまり食べたくないので作らなかった。

休みの金曜日なので教会に行く。
午後からイザヤ書を読む会をやっているので参加してみる。


・・・・・

教会の帰り、古い商業施設の中の食堂でカレーライスを食べる。

ウマい。
昔懐かしいカレー粉の味のする食堂のカレー。
ここは来月廃業する。
数件の飲食店や雑貨屋、書店やレンタル屋の入居している建物を新しく建て替えるのだ。
いずれの店も地域住民に馴染み深い店だから、新しい店舗に皆一緒に移転するかと言うとそう単純でもないのか
書店、雑貨屋、レンタル屋、花屋、たい焼き屋、おはぎ屋、とんかつ屋、鉄板焼きスパゲティ屋、
そしてこの530円のウマいカレーを食べられる中華料理屋、皆移転や廃業で退去と決まったらしい。
今こぞって食べに来ている客達は私も含めて名残を惜しんで食べに来たのだ。
移転ではなくて廃業だと。
店の奥さんがお客の一人に話している。

「店続けたくてもねぇ。後継者いなくて。」

・・・・・

橋の上は風が強い。
川面にさざ波が立っている。


空が重たくなってきた。




・・・・・

ビッグイシューが届いた。
ストーンズの若い頃はギトギト脂ぎったおにっちゃん達だったのに、何て素敵に齢を取ったのだ彼らは。

今も大好きだ。

皆等しく齢を取る。
私は自分が老いる事が嫌ではない。
むしろ自分の母方の祖父母の記憶が残像として濃く残っていて、68歳で死んだ祖母の年齢まであと何年か考える。
祖父は72歳で死んだ。
68歳の祖母は痩せ細って小さく猫背で、顔は眼窩が落ち窪み本当に皺くちゃだった。
その娘、と言っても祖母にとっては末から二番目、四女である母は今80歳をとうに超えながら
68歳だった祖母よりも10も20も若く見える。
顔の手入れを怠らず皮膚の皺が少ない。
私は自分が老いて祖母のようでありたいと思う。
皺くちゃの「おばあちゃん」であれたらと思う。
祖父のように日焼けして、祖母のように皺くちゃに。
72歳と68歳だった祖父母は私の両親よりも若く短命だったがこの世の生活の困難を乗り越えた叡智を顔に刻んでいた。
貧しく食べる物に困窮してとても食べられない筈の硬い植物を祖父は採って来て食べられるように工夫し、
そこらの野鳥や魚を獲って来て食べられるように調理し、狭い庭にあらゆる野菜を育てた。
畑の作物から種を収穫して翌年また植えるとまた実った。
小鳥を飼うのが好きで自分で竹籤と細木で作った鳥籠や金網と壺巣と止まり木のある手製の鳥小屋で育て、
可愛がって育てた。
貧しい生活から得た多くの経験と知恵によって私の母親と伯父伯母達は養われた。
強靭な生活力と知恵であらゆる困難を乗り越えた人達だ。
祖母が逝った68歳まであと何年の時間があるだろうか。
母は祖母の齢をとっくに超えてしまった。
自分の親達も、自分自身もあのように美しく磨かれた精悍な人間にはなれない事はわかっている。
それでもいつか焼かれて灰になる。
灰は灰に、塵は塵に。

ここはまだ雪が残っている。
桜は・・・5月頃かなぁ。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (すとん)
2020-03-13 18:32:51
はじめまして。

夫が喘息からの中程度のcopdと診断がでました。
今後夫の肺はどうなるのかいろいろ調べていてこちらのブログにたどり着きました。

その後の肺の調子はいかがですか?
夫はとりあえずアレルギー検査からしましょうと言われ、薬などはまだ処方されていません。
薬は処方されてからずっと飲み続けておられるのでしょうか。
また日常で気をつけておられることはなにかありますか?
齢を取ってしまいました… (竹鶴姐さん)
2021-10-20 12:00:51
気が付けばもう数年経ってしまいました。
お元気でいらっしゃいますか?

「ぱんくず日記」の沁みるような、静かな文章を楽しみにしています。

また、いつか続きが読める事を願っています。
すとん様 (井上)
2022-03-06 10:55:48
自分のブログを物凄く久しぶりに開きました。
この2年間のうちにコロナ禍が来て
感染防止の厳戒態勢のまま今に至ります。
この記事を書いた頃にはまだ懐かしい食堂が
あちらもこちらも廃業してしまい街が変わって
寂しくなりました。
私はこの記事の後しばらく乾いた咳が出たり
会話の途中で声が嗄れる事が続いたため
肺癌の初期を疑って検査を色々しましたが
今の所は何もありませんでした。
コロナ禍で職業柄マスクを常に着用しているためか
今は嗄声や乾性咳嗽は無くなりました。
ご主人の具合は如何ですか?
COPDとの事ですが特にコロナ禍にあって心配ですね。
お力になれる事が出来ず申し訳ありません。
くれぐれもお大事になさって下さい。
竹鶴姐様 (井上)
2022-03-06 11:00:47
おひさしぶりです。
お元気でいらっしゃいますか?
仕事が多忙で中断したまま
3年目になってしまいました。
憶えていて下さってありがとうございます。
書くべき事がたくさんありましたが
追い付かない状態のままですみません。
いつか続きを書こうと思っております。
コロナ禍にあって
街も世の中も大きく変わってしまいました。
どうぞお体にお気をつけて
いつか続きを読みにいらして下さい。

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