ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

車窓

2013-06-29 16:20:35 | 散歩
この古い建物、ずっとここにある。
何の建物かはわからないが、私が子供の頃からずっとここにある。

                  


田舎の街中をしばし徘徊し駅に戻ったが駅舎内の待合室は暗いし寒いので、
バスターミナルの前のベンチに座って本読んでいた。


日差しが暖かくていい。


通り向かいの廃屋みたいな飲み屋から大音響の演歌が響いてくる。
カラオケの練習してたらしい婆さんが出て来て、だみ声で何やら喋って笑って、
また中に引っ込んだ。


改札。
1時間なんてあっという間だ。
年配の駅員が2番ホームと案内してくれた。
階段を上がって渡り廊下から階段を下り、2番ホームに出ると電車がいた。

                  


ローカル線、発車した。
いい年して子供みたいに窓にへばりついて座る。
遠くに海が見える。

                  


小さな町を出ると川が登場する。

                  


ラワン蕗が揺れている。
見ただけで道東に来たと実感させられる光景。

                  


如何にも北海道らしい風景。
牧歌的でのんびりして見えるが生易しい環境ではない。
気候も、経済も。

                  


電車、信号所で16分も停まる。
特急列車と急行列車、二本と擦れ違うための臨時停車。

                  


再び動き出した。

                  


市の郊外まで近づいた。
阿寒川。

                  


風向きが変わって開けた窓から吹き込む風が顔を直撃するようになって窓を閉めた。
市内の川を撮ろうとしたらもたもたする間に後ろに飛んで行って撮れず。


ううう寒い。
市内に着いたけど寒いから岸壁徘徊は中止とする。
珈琲飲んで帰ろう。

海散歩の日

2013-06-29 14:11:45 | 
海だ!

                  


この前、最後にここに来たのは一昨年の大震災の1ヶ月前だった。

                  


もっと漂流物でごった返しているかと思ってた。

                  


ハマナスが咲いている。
蜂が少ないなぁ。

                  


もう7月が来るというのに風が冷たく植物もあまり伸びていない。
ただ、気温が上がらないためか咲いた花は長持ちする。
レースフラワーと呼ばれる白い花や橙色や黄色のユリが蕾をつけている。
ちらほら咲いているのもある。

                  


浜の道の駅名物の一つ、たこザンギを食べる。
地元で取れたヤナギダコの足一本を5つくらいに切って串に刺しコロモをまぶしたのを、
注文するとおばさんが冷蔵庫から出してその場で揚げてくれる。
「熱いから気をつけて」

                  

たこザンギうまー・・(T-T)
揚げたてだよ。
ヤナギダコは身が柔らかくてうまみがある。


まだじじが元気で在宅独居していた時、
私は前の勤務先で二交替夜勤の明けに帰りのバスを乗り過ごし、
この浜まで来て砂の上にビニールシート敷いて熟睡した。
春先の風の冷たい時でも砂は猫の体温くらいに温かいのでそのまま気持ちよく睡沈した。
目が覚めたら波がすぐ近くまで迫っていた事もあった。
夜勤明けの食事はコンビニのわかめおにぎりとこのたこザンギか、なければ竜田揚げ棒。
休みの日も明けの日も散歩と言ってはよくこの浜に来ていた。
私にとっては癒しの場所であったが、ひとたび地震や津波が来ると
この浜の地形では絶対に逃げられない。
砂浜は遠浅でなく荒波に砂が削られてべこりとへこんだお椀のように陥没した地形、
国道を挟んだ反対側は湿地帯か谷地であり車ならば埋まるであろうし、
まして人が避難のために歩いたり走ったり出来る状態ではない。
国道は何処までも海岸線伝いに走るのみ、逃げ場は無い。
それで何となく浜から遠ざかっていたのだった。


子供連れた母親たちもいるし、外国人観光客も来ている。
浜の道の駅の食堂からは名物の豚丼の炭火焼の匂いが漂って来る。
昼時だ。
2年ぶりに来たので好きだった魚介カレーを食べてみたが、
残念ながら味が悪く変わっていた。

                  

かつて何度も食べに通った魚介の濃厚な旨味のカレーとは似ても似つかない、
ごってり煮詰まって味が濃くなり過ぎ、魚介も冷凍エビと冷凍イカがプラスチック状に
硬く縮こまって歯で噛み切れないほどだ。
調理する人が変わったのだと思う。


さて、寒いから帰るか。
市内に戻るバスではなくさっき乗ってきた路線のバスに乗ってその先を進み、
JR駅まで行く。
来た道を引き返さず、ローカル線に乗って市内に戻るのだ。


ややしばらくバス停で待つ事10分。
小さな町に来た。
JR駅隣のバスターミナルで降り、時刻表を見ると次に市内に戻る電車は1時間後。
散歩して時間潰すか。
ふと見るとここにも海抜標示がある。

                  


風が冷たい。