ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

じじ退院の顛末

2012-11-22 23:59:14 | Weblog
退院のため車椅子持ってじじを迎えに行くと、病室にじじの名前が無い。
じじのいたベッドは既に片付けられて別の患者が寝ている。
じじの荷物はワゴンにまとめられて物品庫か何かに使っている部屋に置かれていた。
じじ本人は?と聞くと、看護師達の誰も知らず、中の一人が受け持ちだとかで言った。


「もう退院なのでいつでも帰れる状態で詰所で車椅子に座って貰ってます。
 他の患者さんが入って来たのでベッド調整しました。」


空床確保のためにじじは病院の車椅子に座らされて詰所に置かれていた。
(この日、夜間救急当番だったという事情あり。)
ベッドから移乗させるつもりで車椅子を持って来た。
しかしこの状態で立てもせずぐったり寝ているじじを
私一人でどうやって病院の車椅子からうちの車椅子に移乗させろと言うのだ。


じじに「帰るよ、起きて」と声をかけるが反応しない。
座位で疲労したにしても1時間や2時間ではこんな状態にはならない。
じじは自宅でもデイケアでも終日車椅子で座位のまま過ごす。
ただ、あまり長時間になると下肢の血流が悪くなったりぐったりしてくる。
何時間詰所車椅子に座っていたのか、じじの四肢は冷たく暗紫色になって
網状チアノーゼが表れている。
眠り方も変だ。
大声で呼んでも眼を指でこじ開けて携帯のライトで照らしても眼を覚まさず、
対光反射が鈍く緩慢、異様な傾眠状態。
何時から座らせていたかを聞くと受け持ち看護師ははっきり答えられない。
調べるといって詰所に入ったまま戻らず。


ベッドに寝ていれば私が介助して本人の車椅子に移乗させれるが、
既に病院の車椅子に座らされている上に爆睡状態では
移乗する事も自宅に着いてからタクシーから降ろす事も出来ない。
とりあえず看護師2名に介助を依頼して移乗させて貰った。


ケアマネに連絡して車椅子に座ったまま搬送出来るケア輸送の会社を聞いた。
2社のうち1社はもう今日はダメ、もう1社が対応してくれた。


何だかじじの顔色が悪い。
やけに白い顔をしている。
最終バイタルと最終のオムツ交換の時刻を聞くと受け持ち看護師は答えられず。
調べに行って戻らない。
かなり待った頃にやっと出て来て「16時にオムツ見ました」と言う。
患者の状態を見てなくてわからないなら今すぐ血圧を測ればいいものを、
詰所で何やら調べているらしい。


顔色蒼白、四肢が冷え網状チアノーゼが浮き出ているのは嫌な予感がする。
じじはうなだれた気道を圧迫する姿勢で眠っており、無呼吸15秒。
反応鈍いので脳外科的なレベルダウンを疑った。
かかりつけの脳外科に受診受け入れを問い合わせたが17時になったので断られた。
本日の夜間当番は、今退院しようとしている病院。。。orz


とりあえず連れて帰る。
ケア輸送車で帰宅し、意識レベル戻らなければ改めて自宅から救急要請するしかない。


ケア輸送車は初利用である。
次回から受診時利用しよう。
ケアマネと要協議。
本人は傾眠状態から覚醒したが物凄く不機嫌。


自宅に戻って靴を脱がせる時、私の手に血液が付着した。
見るとじじの左脛に打撲と切り傷があり、出血していた。
さっき看護師が車椅子への移乗をさせた時だろうか?
とりあえず消毒し、保護フィルムを貼った。


退院時にはどんな医療機関でも『退院証明書』と退院時処方薬を本人とを
家族に渡して何らかの説明をするものであるが、それらは一切無し。
薬は荷物の中に5袋ほど、まとめもせず生理食塩水の空き箱に入っていたのを
私が出して荷物に突っ込んで持ち帰って来た。


入院中に予約日が来たので院内の眼科に定期受診もしたが、
点眼薬が処方された事も、次回受診予定の説明も何も無し。
次回眼科受診はどうなるのかもう行かなくていいのかと聞くと、
主任看護師が言っていた。


「来たらいいんじゃないですか連れて来れるなら」


話にならない。


帰宅後もじじはぐったりしていたが夕食。
鯖の刺身と鶏五目飯、肉じゃがなど自分で食べるが途中で疲れて中断、
残りは介助で完食。
早々に就寝させるためズボンを脱がせた時に左脛の傷どうしたのか聞くと
本人は「椅子に擦った」と言う。
やはり看護師が移乗した時か。


傾眠が強いので夕食後のリスパダールは中止した。
尿は血性色無し。


帰宅後、じじの尿量が少ない。
膀胱の禁満は無し。
血圧低下と傾眠、四肢冷感は長時間車椅子に座らされていた事も要因かも知れないが、
毎日1000mlあった点滴が一昨日終了した後水分の経口的な自力摂取が不十分だったため
と思われる。
水分摂取を介助して促し、やっと尿が出てきた。


そういえば昨夜、
退院前夜なので使わない荷物を先に引き取りに行くと受け持ち看護師が
「入院中の注意点、転落事故防止」など“私達はこんな事に注意して看護してます”
という内容の家族への説明らしき紙を何枚か寄越した。
この状況に対してあまりにふざけた内容で、笑った。

11月の蜂

2012-11-22 11:38:00 | 散歩
歩道脇の、僅かに日の当たる隅っこで
辛うじて生き残ったタンポポに蜂がしがみついている。
顔面がビリビリするほど空気が凍って動きも鈍くて緩慢、漸くしがみついて
何とか蜜を集めようとしている。
この季節に必死でまだ生き残っている虫を見かけると、ちょっと切ない。
我々人間も彼らと同じ。
一生懸命生きても明日には雪が降り凍って死ぬ。
生きていてもいい事など何も無い。
いい事が無くても一生懸命生きるが、その先にあるのは死。


路上に生き残った虫を主なる神は養って世話する。
蜜を貰った虫は一日生き延び、もう一日生きようとする。
主は虫に、死なない程度に凍った空気をかける。
虫は凍えて苦しむが、蜜をくれる主を頼って御手の中に逃げようとする。
主は頼ってきた虫を介抱し、僅かに残ったタンポポの上に誘導し
蜜で養いながら凍った空気を度々吹きかけ、虫に主が誰であるかを思い知らせる。


どうだ。
凍えて辛いか苦しいか。
生きるとはそういう事だ。
思い知れ。
お前を養っているのが誰であるか。


虫は自分に言い聞かせて生きようとする。
「これは本当の幸いに至る主の訓練だ。
 だから希望を捨てずに頑張って生きなければ。」


夜半から雪が降り、タンポポも虫も雪に埋もれた。
更にもう一日過ぎた朝、気温はマイナス4℃。
植物も土も凍結した。

低反発マットレスを持って来よう

2012-11-22 11:35:00 | Weblog
じじを退院させる前に自宅に行く。
使ってない低反発マットレスを持って来よう。
レンタル介護ベッドのマットレスは私でも硬くて痛い。
寝心地の悪さはじじが夜間這い出す原因になっているかも知れない。
不穏や徘徊、昼夜逆転の誘発因子は徹底して取り除かないと私が死ぬる。


疲れてるなぁ自分。
口内炎出来た。
鼻も変だ。
風邪か。


ビタミンB2とかCが不足してる気がするが、果物食べたくない。
ミカンもリンゴもべとべと甘ったるくて酸味が無くて超くそ不味い。
気温が氷点下でなかったら虫が涌いてるであろうほどに甘ったるくて
口に入れたくない。

常に研究、良い仕事

2012-11-22 06:56:51 | 
じじの入院をきっかけに、
入院先近くの老舗の洋食カレー店『K亭』へ12年ぶりに行ったらメニュー増えていた。


こちらは先日食べた新メニュー「焦がしチーズカレー」。

               

ゴータチーズで蓋して、バーナーで焼き目を着ける。
中のカレーはよく煮込んでコクのある洋食カレーに豚バラ。



これは今日食べた「マイルドカレー」。

               

先だっての焦がしチーズとどちらを食べるか迷った。
どちらも舌がとろける。
チキンカレーベースに魚介を投入しているが、食感ぷりぷり。


店主凄い。
元になるカレールー4種、味見させてくれたがいずれも香辛料の種類と配合が異なる。
4種のルーをアレンジし具材の組み合わせで合格と認めたものだけを店に出す。
あの多種多様なカレールーを何種類も一人で毎日仕込みやって
研究を楽しんでるのが凄い。
常に研究、良い仕事してるなぁ。
ウマかった。


食べ物屋の『良い仕事』は客と付かず離れず和やかに会話を楽しむ場作りをしつつ、
提供する飲食物の味と香りを徹底的に研究し、常に磨きながら
味と香りを変えず維持する、つまり職人気質だと思う。
行きつけの珈琲店も、かつてあった街の食堂も贔屓の店は皆そうだ。


そうそう、先日私が焦がしチーズカレーを食べている横で、
はるばる別海町から来た客が2皿完食して持ち帰り10食注文してたよ。