上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

佐渡の民家をめぐる 4

2018-10-15 23:17:12 | 佐渡紀行

 佐渡を甘く見ていたと反省させられたのは、国分寺を見る前に見た阿佛房妙宣寺を見たときである。

阿佛房妙宣寺にある五重塔があまりに見事な建造物だったからである。この五重塔が国宝だという事実に共感せざるを得ませんでした。

 門をくぐり境内にを眺めると本堂に限らず、茅葺の庫裏の見事さに唸った。本堂は文久3年(1863)、火事からの再建とあり、庫裏は文久2年(1862)とあった。

 

 

 

 

 

              見事な庫裏 155年経っている

 

               近隣にある国分寺

    国分寺、本堂。佐渡国分寺には塔は消失してなかった。 

続く

 


佐渡の民家をめぐる 3

2018-10-14 20:52:04 | 佐渡紀行

                  東海岸・北松が岬集落

東海岸の集落の多くは小規模ながらも出雲岬に似た佇まいで、黒い能登瓦を使った雰囲気のある建物が多い

 

 満天の星空の安心して就寝したものの、夜半の風の強さに目が覚める。強い雨がテントを打ち始めた。輝いていた星たちはどこに隠れたのだろう!雨の中キャンプを撤収する。

今日は佐渡島の東側を走る。走り始めて気がつくの西側に比べて海岸線に変化がない。やさしい海岸線が続く。しかし幸いなことに雨は止んだが、これから行く大佐渡石名天然杉がある頂上付近には立派な雨雲がかかっている。

案の定きつい勾配の山道をはし始めると雨が降ってきた。心配なのは次第に強くなる雨と、海抜0mから900mへの急勾配の山道で消費が激しいガソリンである。最悪下りはエンジンを切ってという手もあるだろう。雨にも関わらず標高900mにある駐車場にはマイクロバスが。

                     羽衣杉

 

  

 

 

 妙に艶かしい四天王杉(雨の日の山歩きは辛いが、木々の生命力が強く伝わって来る)

 

          2日間の走りの間で唯一見た茅葺の民家(東海岸 玉崎集落)

続く

 


佐渡の民家をめぐる 2

2018-10-13 11:51:18 | 佐渡紀行

目指す二つ亀の島が見えてくる。(走りながら撮るとこんなん)

       劣閣湾手前にあった手掘野のトンネル

 

小木港から宿根木集落を訪れ、島の東側、外海側をひたすら走る。東側の海岸線は懸崖が多く小島を連ねて変化のある風景が続く。それだけに風を切って走るバイク旅はことさらに楽しい。小さいバイクの良いところは、リスクの多い部分が楽しみなのである。体に感じる負の部分が、旅の味、ということか!

気になる建造物があると、止まるようにしているのだが、東側の海浜にはときめきそうな建物は見つからなかった。

                  二つ亀

             二つ亀キャンプ場

   夜のキャンプ場。漁火と満天の星

 

本日のこのキャンプ場の泊まり客は、私と愛知からの若いバイク乗り。北海道に2ヶ月近くいたそうだ。

 

続く


佐渡の民家をめぐる

2018-10-12 17:37:48 | 佐渡紀行

上越に家を構えて気がつけば10年。晴れた日に水平線上に浮かぶ佐渡の島影。高田瞽女は佐渡には足跡は残していないが、町屋が残ると聞く。

 台風25号が残したうねりの船酔いに苦しみながら、佐渡に渡った。

まずは直江津港から小木港に。所有時間は100分。

 

             千石船展示場(宿根木)

    今回の旅の相棒はホンダダックス。75CC改(50CCのバイクに75CCのエンジンを載せている)だから小さいながらもトルクがあり、力持ちだ!二人乗りも楽にこなす。

 佐渡島定番の宿根木集落。当時の佇まいを残すべく手入れが行き届いた、古い民家が狭い路地を挟んで多くあるが、生活臭のない、血が通った雰囲気はない。映画のセットのようで、私はあまり好みではない。

生活感があって建物は息づくと思うからだ。

 

20台ほどの駐車場の奥、潮風よけをくぐり散策する。

 

 

 

こんな光景が町屋にはお似合いだ!

小さな子に声をかけてみる。こんな路地をゆっくりと、30分ほど。

 

 

吉永小百合が、CMで歩いて有名になった船形の家。

10月8日、宿根木集落にて。