上杉謙信道と呼ばれた、戦国時代の道。その路傍に建立されている双体道祖神。(十日町孟地)
季節ごとに訪れては撮影している双体道祖神がいくつかある。特に苔に覆われた道祖神には興味をそそられる。
苔がつくと、きれいに剥ぎ取って掃除をしてから撮影する方もいるようだが、私は自然の営みの中で培われた造型は
そのままが良いと思っているから、あえて苔で纏われた石仏を撮る。
内には今回載せるような彩色された双体道祖神があるから面白い。
謙信道は草に覆われ、その奥に孟地の双体道祖神はひっそりと佇む。草丈があったなら、気が付かないだろう。
十日町芋島(おのしま)の双体道祖神は裏山の棚田へ向かう薄暗い掘割の上段にある。
唇に薄紅をさしたこの双体道祖神は、艶かしく美しい。