ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

シャトー・アントニャック ラス・グラヴァス 2012 

2015-11-04 | ラングドック/南西地区/マディラン
Château d'Antugnac Las Gravas blanc Limoux 2012

フランス南西部のスペイン国境にほど近い要塞の町カルカッソンヌ(Carcassonne)からスペイン側へ2~30㎞の位置にリムーはあります。駐在時にバルセロナへの観光旅行時に前泊でカルカッソンヌに立ち寄りましたが、スペイン側の隣町であるリムーは全然知りませんでした。   

で、件のワインですが、たぶんフラッグシップと思われます。香に、味わいに、樽が可成り入っていて、開栓当初は利き過ぎて好みではありませんでした。失敗買いかと思いきや、見る見るうちに馴染んできて、確かに樽の焼きがムルソーのようなスモークっぽさを醸し出して、時間の経過とともに初心者でも分かる”面白い変化!”=樽とセパージュが調和してきています。

久しぶりに果実の甘味が樽でマスキングして熟成を待つようなクラシックなワイン、強いてブルで近い産地を挙げれば、確かにムルソーとイメージが被るかも。樽の馴染みを勘案すれば、飲み頃までにせめてあと4~5年掛かりそうです。いずれにしても、本来はそうあってほしい姿というか、有名税がのってない、でも5年後にはブラボー!と声をあげていそうな良いワインに熟成するだろうと期待させてくれます。

<フィラディス情報>
産地:Limoux
ブドウ品種:シャルドネ100%
熟成:バリック11ヶ月 (新樽20-30%)
コメント:
海抜400mの南-南西向き斜面にラングドックで初めて植樹された樹齢約40年のシャルドネを使用。良く熟した南国系果実のふくよかな香りにクリーミーな樽香。濃厚な果実の中には海抜の高さを感じさせる涼やかさも備えており、その味わいは南仏版『古き良きムルソー』。



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