否決→全面承認、“無風”前提の通知書を株主に郵送
任天堂など上場企業4社が、6月の株主総会で一部議案が否決されたにもかかわらず、全議案が承認されたという内容の誤った決議通知書を全株主に郵送していたことが、6日、明らかになった。
総会が“無風”に終わることを前提に通知書を作成し、そのまま発送したためだ。
各社はすでに訂正文書を発送したか、間もなく発送する予定だが、「シャンシャン総会」に慣れた日本企業の硬直的な対応を浮き彫りにした格好だ。
誤った決議通知書を発送したのは、任天堂のほか、金型部品通信販売のミスミグループ本社、独立系投資会社の日本アジア投資、試作品メーカーのアークの3社。
各社とも、全議案が承認されることを前提に決議通知書を印刷し、配当通知書と同封して発送する準備を進めていた。株主に関心が高い配当通知書を優先するため、内容が違っていることを承知しながら、決議通知書も一緒に発送したという。(読売新聞) - 7月6日14時36分更新
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株主総会の通知書は、総会日の翌々日に届くことが多い。
印刷、発送の手間を考えると、株主総会日には既に全議案が承認されたという内容の決議通知書を作成し、郵便局に持ち込めるような状態にしてあるということだ。
個人的にはそんなに急いで株主総会の通知書を送ってくる必要はないと思う。
配当金の受け取りが多少遅くなったっていいじゃない。
それよりも、提出した議案が全て通ることを前提に、通知書を用意しているという姿勢のに問題があるので、それを感じさせないように通知書の発送遅らせればよいと思う。
企業としては、株主のためを思ってと言い訳をしそうだけど、誤った決議通知書であることを知っていながら株主に郵送する姿勢は問題だ。
私は株主総会の決議については、退職慰労金の取締役会一任や銀行出身者の取締役選任に反対することにしている。
たかだか1単位ていどの投票で否決されるとは思っていないが、少なからず反対する株主がいることを理解して欲しいと思い、このような行動をとっている。
それにしても、株主総会で議案が一部でも否決されることがあるんだな。
個人的には「18へー」に値する。