赤トンボ来たる

まったくの偶然でした。
紅葉でも撮ろうかと望遠カメラをぶら下げて
ぶらぶらと公園を歩いていたら
運よく向こうからレンズに飛び込んで来てくれたのでした。
お礼を言いたいような気分でしたねえ。



赤トンボですねえ。
田圃の杭の突端にいきなり飛んで来たかと思うと
しばらく羽を休めていました。
時間にするとほんの２、３秒でしたでしょうか。
この世知辛い世の中に
自分からすすんで被写体になってくれるなんて
実に心根のやさしいトンボです。
赤トンボという名前のトンボはいませんから
これは「アキアカネ」でしょうか。
まさしくアカネ色の鮮やかな体色をしています。
いよいよ秋も深まって来て
これからは公園のあちこちで見かけられるのでしょう。

　　一本の　杭を好むか　赤トンボ　（杉作）

なぜかこの杭がお気に入りのようで
飛び立ってはしばらくホバリングを繰り返し
またこの杭に戻って来るのでした。