まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

未練の月

2020年10月30日 | 日記
昨日は「十三夜」でした。
お月見と言えば一般的には十五夜の満月ですが
満月にわずかに欠ける月だそうです。
そう言えば十六夜(いざよい)なんて呼び方もあって
あれは十五夜の翌日の月らしいです。



言われてみれば確かにちょっと欠けているような・・・
そんな気がするだけかも知れません。
いずれにしても夜空にぽっかりと明るい月で
お団子でも飾りたいような気分でした。
十三夜と言えば私はなぜか古い歌謡曲を思い出します。
藤島恒夫さんが歌った「月の法善寺横丁」・・・

  包丁一本 さらしに巻いて
  旅へ出るのも 板場の修行
  まっててこいさん 哀しいだろうが
  ああ 若い二人の 思い出にじむ法善寺
  月も 未練の 十三夜

こいさんとは奉公先の末娘さんのことです。
板前修業の青年が店の嬢さんに法善寺に連れて行ってもらい
立派な板前さんになりやと言いいつつ
境内の水かけ不動に熱心にお祈りしてくれる彼女に
ほのかな恋心を抱く、なんて設定でした。
まさに古き良き時代と言うのか
あの中に出てくる「未練の月」という表現が素敵で
そうか十三夜は未練の月か・・・
などと妙に腑に落ちた覚えがあるのですねえ。