まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

猫と暮らせば・・・

2017年12月13日 | 日記

本のタイトルを見て思わず唸った。
巷間、かつてない猫ブームとは聞いていたが
猫に人間を幸せにする力まであるとは思わなかった。
犬ではなくてなぜ猫なのか?

猫の「啓発本」が売れているらしい。
写真集やらエッセイやら本屋には数多くの猫本が並ぶが
ついに啓発本まで登場したとは・・・
一流の人間は必ず猫と暮らしているなどと書いてある。
自己啓発とは人間の能力を引き出したり成功の秘訣を説いたりする
人生の指南書、要するにハウツー本である。
その類の本は全く読んだことがないし
人生に成功したいと切実に思ったこともないのだが
本のタイトルに妙に惹かれてしまった。

ちょっと立ち読みしただけなのだが・・・〈笑〉
著者の樺木宏さんは猫と暮らせば心身ともに健康になると説く。
猫には心の安定をもたらす三つのホルモンがあって
「幸せホルモン」「愛情ホルモン」「脳内麻薬」を同時に
増やしてくれると言う。
そのためにすべきことはただ一つ!
猫と暮らすことだそうだ。

ねこと暮らす=つまり世話をすることである。
毎朝ごはんをあげる、毎日トイレ掃除をする、一緒に遊ぶ。
ただそれだけで「幸せホルモン」の分泌が活性化し
精神が安定して生活も規則正しくなる。
膝に乗って甘えてくる猫を「撫でる」と脳が刺激され
「愛情ホルモン」が分泌される。
猫を撫でるだけで癒しの効果絶大だそうである。
一緒に暮らせば、猫を見て「かわいい~」と思う機会が増えるが
ただそれだけで今度は「脳内麻薬」ことベータ・エンドルフィンが分泌され
嫌なことを忘れさせ、幸福感をもたらしてくれると言う。


猫は自由気ままである。
甘えるのも、去っていくのも気分次第。
したいことをしたいと伝え、ダメならダメであっさり諦める。
まことに自分勝手だが嫌われることはない。
樺木さんはそんな猫の生き方に
自分らしく生きるためのヒントが隠されていると強調する。
猫には強制も押し付けも利害関係も通用しない。
ただひたすら「相手を受け入れ」「与える」だけの関係を続けていると
いつしか人間相手にも同様のことができるようになる。
つまり猫と暮らせばそれだけで
人間関係も人生も円滑になると言うのだが本当だろうか?

ただ、日本では年間8万匹以上の猫が殺処分にされている。
無責任な人間が捨てた猫、ペットショップで売れ残った猫たちが
今も死の瀬戸際にさらされている。
もしこの
本を読んで猫と暮らしてみたいと思ったら
安易にペットショップで買うのではなく
動物愛護団体や里親ボランティアで保護されている猫を
引き取ってを欲しいと樺木さんは訴える。
まことにその通りである。
私の人生も猫と暮らせば劇的に変わるのだろうか・・・