コゲラ発見！

ギーギーと軋むような音がします。
古い自転車の錆びたブレーキ音とでも言うのか。
あ、あれ、この音ははひょっとして！

ピンと来たので慌てて周囲の樹木を見回してみると
また「ギーギー」という音が・・・

ああ、いました、いました！
ヒマラヤスギの幹をちょこまかと飛びまわっているのは
思った通り「コゲラ」君の姿でした。
体長１５センチぐらいでしょうか。
コゲラは日本で一番小さなキツツキの仲間ですねえ。
木の葉が散ったこの冬の時期になるとよく見かけるのですが
まじかで見かけるのは何年ぶりでしょうか。
黒と白のツートンカラーのタイガース模様が特徴で

阪神ファンの私には親近感があります。

耳を澄ませば「カタカタカタ」と
木の幹を激しく突つくドラミングの音も聴こえます。
冬眠中の昆虫を捕食しているのですねえ。

せっかくの食事中をどうもを失礼！
と声をかけるとたちまち飛び去ってしまいました。
まだ小学生だった息子と一緒に
野鳥観察に励んでいた頃をつい思い出していました。

巷に雨が降るごとく

朝から雨が降り続いて凍えるような日でした。
とりわけ出勤途中の雨風が激しく
ほとんど吹き降り状態で衣服もずぶ濡れでした。

こんな日は頭から布団をかぶって寝ていたいのですが

残念ながらそうも行きませんねえ。

そんな日のせいでしょうか。
地下鉄の中で柄にもなくフランス詩集を思い出しました。
有名なあのヴェルレーヌの詩です。

　　巷に雨が降るごとく　わが心にも涙降る

　　かくも心ににじみいる　このかなしみは何やらん？

堀口大学の名訳とともに有名な詩ですが
雨の日はどうも気分がブルーになっていけませんねえ。
ヴェルレーヌに会ったことはありませんが
雨の日の物憂いさややるせなさが
日本人の感性にピッタリなので大好きな詩です。
いえいえ、別に悲しいことがある訳ではありません。
ついつい周囲の環境に影響されやすい
平常心が苦手のオジサンの繰り言に過ぎません。

この情けなさは何やらん？(笑)