まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

喪中につき・・・

2021年12月03日 | 日記
喪中ハガキが舞い込む季節だ。
今年も早々と何通かがポストに届いている。
なじみ深い人、お世話になった人、名前も忘れてしまった人。
それぞれ感慨があるがいずれも同年代や高齢者だ。
その中に55歳の人がいて驚いた。


まさかと思うような名前だった。
奥様らしき方からの簡潔な挨拶が添えてある。
M君は同じ大学の後輩で当時はテレビ局の報道部員だった。
仕事はもちろん酒席を共にすることも多かった。
因縁浅からぬ仲とでも言うのか・・・
一度だけ、彼の仕事ぶりについて不満をぶつけたことがあって
偉そうに「お前に報道の資格はない、辞めてしまえ!」
などと酒の勢いで先輩風を吹かせて罵倒したことがあった。
それから間もなく彼はテレビ局を辞めて独立。
私の一言に触発された訳でもないのにずっとそのことは気に病んでいた。
その後のM君の活躍は目覚ましいものがあった。
海外取材の折に経験したベトナムの風土に心底ほれ込んで
独立後は大阪市内にベトナム料理店を次々と開業し
並行して雑貨店など関連のビジネスにも着手して大成功だった。
私の言葉などまったく関係のないところで
彼は長年のベトナム愛をみごとに結実させていたのである。
大成功のベトナム料理店での宴会も楽しかったし
Facebookで発信される彼の活躍ぶりを見るのも羨ましかった。
まさにテレビ局退職組の「出世頭」だったのに・・・
思いもかけぬ「喪中ハガキ」はいまだに信じられないし
五十五歳という若さには言葉もない。
M君のはにかんだような笑顔を今も思い出してしまう。