誰かを想う日

所用で近くの郵便局に行った。
年賀はがきのポスターが貼り出してあるのを見て
そろそろそんな季節だなあと思う。

勝手に「虚礼廃止」を宣言して年賀状をやめてから
もうかれこれ三年になるだろうか。

以来、届いた賀状に返事は書いても
自分から年賀状を書くことはほとんどどなくなった。
こうして世間を狭くしていくのだなあ・・・

と思いつつ、そんな習慣（？）がすっかり定着してしまった。
もともと面倒くさがり屋の筆不精だし
ゆっくり年賀状を書く心のゆとりさえ失っている。

ポスターには「誰かを想う日がやってくる」と惹句がある。
なるほど「誰かを想う日」か・・・
うまいこと言うものだなあとしばし感心しながら
無精者の私もこの季節が来ると誰かに思いを馳せる日はある。
その後どうしているのだろうかと案ずる顔もある。
思い出すと無性に会いたくなる人もいる。
虚礼廃止など廃止して
久しぶりに年賀状を書いてみようかと思う。
そんな気にさせるポスターだった。