まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

鳩の街を知っていますか?

2017年02月03日 | 日記

毎日新聞の生活情報誌に
月に一回「あなたと歩きたい街」という
エッセイとスケッチが連載中です。
画家でエッセイストの寺田みのるさんの作品です。
私は前々から寺田さんの大ファンでか
こういう絵を描いてみたいなあと思っているのですが・・

今回、描かれているのは
東京・墨田区の向島にある鳩の街通りでした。
この「鳩の街」という地名を聞いて
懐かしく昔を思い出すのはかなり年配の方でしょうか。
吉行淳之介さんの小説「原色の街」の舞台でも有名になったこの街は
かつて大いに賑わった赤線地帯でした。
赤線などと言っても今の若い人は「???」でしょうねえ。
太平洋戦争末期の空襲で「玉ノ井」を焼け出された一部の業者たちが
近くのこの街で営業したのが始まりだそうです。
赤線自体は「売春防止法」の成立によって姿を消しましたが
名前は今もそのまま残っています。

今も「昭和」の匂いを残すレトロな街です。
シャッター下ろした店も多いものの
名状しがたい「懐かしさ」にあふれる街ですねえ。
確か女優の木の実ナナさんもこの街の出身だと聞いたことがあります。

鳩の街という名前が素敵です。
赤線などというとすぐに眉をひそめる人もいますが
世の中というのは表も裏も、光の部分も影の部分もひっくるめて
その国の文化ではないかと思いますねえ。
韓国の「慰安婦」問題にもいろいろ言いたいことがありますが
うーん、やっぱりやめておきます。(笑)