Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

どうなる日本国憲法

2007-05-16 23:24:23 | つれづれ・・・
「憲法改正」「国民投票」・・・
にわかに動きが出てきた。

「日本国憲法は、主権は国民にあることと戦争放棄の2点がかけがえのない宝物」と小学校で教わり、それを大切に思ってきた。中3の政治学の課題は「ノートに憲法を書き写すこと。ただし提出してもしなくても点数には関係ないので自由」。そのとき初めて憲法全文としっかり向き合った、それは後にも先にも1回限り。

憲法が都合よく解釈されている現状を憂う。時代に合わせての拡大解釈らしいが、たとえばいつの間にか自衛隊が海外にでかけ、状況によっては武器をもち人を殺すことも認められるようになっている。今回の<国民投票→憲法改正>の焦点は<集団的自衛権>、つまり第九条のこと。この宝物の第九条をどうしようというのかしら・・・。

戦後の高度成長期に育った私世代には「戦争放棄」が当然の憲法。これがあるからこそ戦争では誰も亡くなっていない。私が学生の頃は、一世代上の学生運動の名残り年代から「平和」について聞かされた。戦争は親の世代の体験だが、身近に平和を感じ生きてきた。

「憲法改悪」、久しぶりに聞いたスローガン。
平和を願う日本、戦わずしてと願う。
でも平和憲法を失うことには、断固として闘おうと思う。
久々に正義の血が騒ぐ!


カラオケで聴音

2007-05-15 18:40:25 | 音楽療法
失語症のAさんからのリクエスト2曲。
<川の流れのように> <若いってすばらしい>

Aさんが老健デイケア(通所リハビリ)に通い始めてちょうど2か月。リハビリメニューは言語療法、理学療法、そして音楽療法:歌のグループ。特に歌が大好きとのことで、「アアア~」と積極的ないい声が聴こえてくる。歌って声を出すことが言葉の訓練にもつながるので、言語聴覚士(ST)と連携して行なっている。

<川の流れのように> は楽譜もあるし、皆でよく歌っている曲。でも <若いってすばらしい> は、誰かに「知ってる?」と聞くと「<♪わかい~ってすばらしい~>って曲でしょ」と歌ってくれるが、皆ここしか歌えない。いつも無理をきいてもらう楽器店で楽譜を探してもらうが、ない。『青春歌謡60年代総集編』のCDにもない。ネット検索して、やっと歌詞だけ見つけた。1960年代後半に流行った曲なので、50代後半~60代の人に「全部歌える?」と聞きまくり、ようやく一人。

そこで・・・
歌詞をもって、またカラオケへ。カラオケってこんなに探してもなかった曲もあるのネと感心しながら、喉が痛くなるほど何度も歌ってもらい、私は楽譜に書き取る。昔の青春の明るい歌、シンプルなメロディーなので私もすっかり覚えてしまった。この夜は頭の中でずっとメロディーがなっていたし、お風呂の中では気がつくと鼻歌。



今日はAさんの通所日。「カラオケで覚えてきました」と歌ってあげると、目をキラキラ輝かせて「そうそう」と一生懸命言葉にしている。「一緒に歌いましょう」と誘った。最近言語の回復にほのかな光が見えてきたAさんに、ゆっくり発音を促しながら「♪わかい~ってすばらしい~」。何度も何度も歌って「そうそう、これ。そう・・・」。そしてゆっくり「あ・り・が・と・う」 筆談とジェスチャーで「先生と歌ってくれた人に」とまるで青年のように歌う姿に、音楽療法士は感動のひととき。

「先生、楽譜あったの?」とこの様子を見ていたデイケアスタッフたち。「友人にカラオケで歌ってもらって楽譜に書き取ったの」の答えに、「すごい、そこまでしたの・・・。 きっとAさんはこの歌を歌って失語症を克服するわネ」 Aさんあせらず頑張って!

蚊にさされたア~

2007-05-14 18:14:48 | 季節
バス停でバスを待っていたら、足がムズムズ・・・ 
次の瞬間、蚊がフラフラ目の前を飛んでいった。
「やられたァ」

仕事場付近は畑が多く、自然がたくさん残っている。
音楽療法室もテラスを全開にしておくと大変!
ピアノを弾く手に蚊がとまっている、
どうしようもなくそのまま蚊に刺されることもしばしば。

なぜか蚊にさされやすい。
大勢でいても必ず好かれる何人かの一人、
AB型の血はそんなに美味しいのかしら?
さっそく明日、<ポケムヒ>を買いましょ!

今年も活躍していただこう!


キース・ジャレット

2007-05-13 17:50:42 | 音楽
キース・ジャレット東京公演(5月8日 上野・東京文化会館大ホール)を聴いた。

彼の演奏をはじめて聴いたのは 昨年クリスマス前、ジャズ好きから「聴いてみて」とまわってきた <バッハ:平均律曲集>。 第一印象は「音楽を歌っている!」 それからバッハのほかの曲やソロコンサートも何枚か聴いたが、流れるような心地よさは、まるでフワッと爽やかな風に吹かれている印象だった。

ずっと楽しみにしていたコンサート、どんな音楽を奏でるのかしら? 即興の名手だから音楽が広がっていく楽しさを期待し、私は最初のフレーズに聴き入る。思っていたとおり! シンプルで優しい、でも芯がある音。本当に丁寧な音楽作りはスーッと心に入ってくる。語りかけるような音にどんどん吸い込まれる・・・、ゾクゾクしてくる。演奏者が音楽を楽しんでいる、だから主張しすぎない心地よさを感じるのかもしれない。目を閉じて聴いていたら、景色が浮かんでくる。私は全身耳になっていた。

20年以上前、海外の名の知れた演奏家たちの連続3日間ライブに行ったことがある。素晴らしい演奏だったが、なぜか「うるさい」印象しか残らなかった。またソロピアノの演奏会でも、全身の力をふりしぼって弾く音には魅力を感じなかった。私の中では<ジャズ=音の洪水>の長い時間だったから、まさに「目からウロコ」のキース・ジャレット。

前半6曲、後半4曲+アンコール2曲でたっぷり2時間以上。トリオの息も相性もピッタリ、ドラムとベースもよかった。最後の曲はベースソロが続く。低音の魅力的な音にジワジワ感動、涙がでそう。「すごく、いい」、これ以外の感想が見つからないほどのコンサートだった。



この夜の音は、きっと忘れない!


年齢を重ねる

2007-05-12 23:43:18 | つれづれ・・・
<年齢の重なりはより本質に近づくということ> 
読んでいた雑誌のエッセイにでてきた1行。

私の周りは素敵な年齢の重ね方をしている熟年が多い。
「私もこんなふうになりたい」と思う、シニアのいい男&いい女たち。
余計なものをそぎおとし、身も心も<いいもの>をもっている人には、言葉のとおり本質を感じる。
急がず、たっぷり人生を楽しみたいと思う。

中原中也がブーム?

2007-05-10 21:03:05 | お勧めの・・・
詩人・中原中也、懐かしい名前。文芸部にいた中学1年生の頃、高校生のお姉さま方が盛んに読書会のテーマに取り上げていたことがきっかけ。その後中原中也の影響でランボーも好きになり、詩を読み、書き、夢は詩人になろう と思ったほどだった。

その中原中也がちょっとしたブームらしい。本屋さんには<中原中也コーナー>ができていた。詩集はもっているので、その横に並んでいた 『中原中也との愛』 を購入。16歳の中也と同棲し、その後中也の友人・小林秀雄と同棲した女優の長谷川泰子の物語。詩集の年譜にでてくるこの女性は何者? とずっと思っていたので、時間も忘れて読みふけった。思っていたとおり、中原中也って魅力的ないい男だったらしい(早死したのが残念!)。でも長谷川泰子は、もっとすてきな女性だったみたい。日常を静かに大切に生きる女性もいいが、私は感情の趣くままに自由に羽ばたく生き方が好き。憧れの女性がまた一人ふえた!

中原中也といえば 「汚れちまった悲しみに」、セピア色になった詩集を読み返してみた。多くの本が私のそばを離れた後、それでも大切にしたい本として手元に残った詩集が中原中也。長生きしていたら、今の日本をどんな言葉で憂いたか・・・

街をブラブラ

2007-05-09 18:58:11 | つれづれ・・・
ここに住んで4年、まったく知らない街は未だにそのまま。
駅から見える我が家(マンション)は3分以内ですべてが賄える。お買い物は駅に隣接したスーパー、区役所、郵便局、銀行、総合病院、図書館もすぐなので、帰宅途中ですべての用事がすむ。土砂降りの雨でも走って一瞬のこと。

休日のお天気に誘われ、家から先をブラブラ歩いてみた。東横線の向こう側は再開発でタワーマンションがニョキニョキ建築ラッシュ。引っ越してきたときは空き地と駐車場しかなかった所に、50階をこえる建物が4棟とそのむこうにも2棟。改札前のタワーには大きなスーパーや商業施設、スポーツクラブも入る。



とにかく便利! 渋谷も横浜も15分、都心に向かう地下鉄が3本(2本は始発駅)、私鉄を縦につなぐJR線、そして2年後にJR横須賀線の新駅ができると東京駅まで20分。今いちばん注目されている人気の街らしい・・・

石灰沈着

2007-05-08 23:09:52 | つれづれ・・・
しばらく前のこと。
左腰がなんとなく重い。声楽家はある程度の年齢になると腰痛か膝痛になることが多いので、そろそろそんなトシかしら? 介護の現場では腰痛は職業病。高齢者施設の音楽療法士も同じようなもの、これも職業病? とテーピングしたり腰痛バンドをしていた。

そのうちに足の付け根がピリピリ痛む。これは腰痛とは思えない。歩くたびに痛いし、日に日に痛みは増す。駅の階段を上りきれなくて「これは大変!」 その足で整形外科を受診した。レントゲンをとったら骨の先に白いものが見える。「これですよ、これが神経を刺激してます。石灰ですね」とあっさり言われた。「石灰って?」「カルシウム、骨から飛び出てます」

自然に溶けて消えるのを待つしかない、長ければ2か月。治療は消炎鎮痛剤のみ。とにかく原因不明、カルシウムの摂取しすぎが原因かと心配になったが、そんなことはないらしい。再発もあるかないかわからないし、次はどこにでるかもわからない、いちばん多いのは肩とか。よくわからない病気だが、それでも痛みの理由がわかっただけでもいいかしらと納得した。翌日仕事場で報告したら「それは痛いわよ」と同情された。彼女は元大学病院・整形外科のナース、「若いからすぐ溶けるわよ」と慰めてもくれた。

あれから1か月半、ほぼ全快。今だからいえるけど本当に痛かった。痛みは外から見えないからつらい。「スタスタ歩いているじゃない」、でも刺すような強烈な痛みと闘いながら歩いていた。エスカレータやエレベータは使わない私が喜んで使う。階段どころか歩くのも大変で、デートのときは「お願い、ゆっくり歩いて」

それにしても、もう少しマシな病名はないのかしら・・・
「石灰って運動会のアレ?」と皆に笑われた。
私は痛いのに!


そう、コレです!

カンテレで唱歌

2007-05-07 23:43:24 | カンテレ
カンテレアンサンブルのために唱歌を編曲。
5弦と10弦のデュオで<♪うさぎお~いし> (故郷)、<♪ゆうや~けこやけ~の> (赤とんぼ)、<♪なのは~なばたけ~に> (おぼろ月夜)
弦の響きの余韻が、ゆったりした日本の歌によく似合う。



5弦の音の少なさはテクニックを駆使してカバー、これが本当に面白い。なんといっても5弦はカンテレの基本、2000年の悠久の時間を感じる。今回はひと回り大きい10弦とあわせて、メロディーと伴奏、オブリガートが2台のカンテレを行ったり来たりするようなアレンジにしてみた。



一人では演奏できないので、今度の練習が待ち遠しい。

中国琵琶のコンサート

2007-05-06 14:09:52 | 音楽
中国琵琶(Pipa)の演奏会が開催される。奏者は孟 仲芳(モン ジャンファン)さん。天津音楽大学在学中に<国家級優秀学生>の称号を授与され、その後日本に留学。宮内庁式部で日本雅楽を、千葉大で「東洋と西洋音楽比較」を研究。現在は早稲田大学博士課程で法学の勉強を続けている。

旅する 孟仲芳の中国琵琶Ⅲ
~シルクロードから中原へ、世界へ
日時:5月25日(金)午後7時開演
於:東京文化会館小ホール(上野)
共演は山形由美(フルート)、荘村清志(ギター)、佐久間順平(ヴァイオリン、ギター)
入場料:一般4500円、大学生以下3000円
お問い合わせ:アクテイヴ 03-3358-2071

フィンランドベコニア

2007-05-05 13:47:17 | フィンランド
名前にひかれて購入したお花、 <フィンランドベコニア>



フィンランド産かと思いきや、原産国はアフリカ。
南半球のアフリカと北半球の果てのフィンランド、そのつながりは?
「厳寒に耐える」という理由で命名されたらしい。
でも不思議なことに真夏の暑さにも強い。

3年目の元気なお花。
これから秋口まで楽しませてくれる。

はまっています、赤ワイン

2007-05-04 16:02:22 | グルメ
とにかく第一声「生(ビール)!」だった私、最近「私は赤!」

昨年12月、コーヒーの飲みすぎ(濃い目のエスプレッソを毎日大きなマグカップで4杯以上)で胃をやられた。これは1年に2回はある常習犯。あるときは仕事先で倒れ、救急車で慶応病院に運ばれる騒ぎをおこし、でも「大丈夫です、帰れます」とタクシーで帰って3日間飲まず食わずで寝込んだこともある。そんなときはコーヒーもアルコールもすべてやめる。そしてクリスマス前に無事回復、ディーナーの席で飲んだ赤ワインが本当に美味しかった、それですっかり赤ワイン。最初はオーソドックスにフランス赤だったが、飲むほどに日本はもちろん、イタリア、チリ、オーストラリア、アメリカと広がってきた。

最近の楽しみはワインショップ。あちこち覗いてみたが、目下の御用達は渋谷・西武デパート地下の 《ヴィノスやまざき》。「赤、辛口、こってり重め。フルーツ系と渋み少な目」が好み、ここは2000円までで美味しいワインがたくさん揃う。13本買い、1本は持ち帰りあとは配送、そのうち8本はイタリア。いくつか私の好きなワインが決まってきた。4月からは<赤赤ワイン倶楽部>と<世界のチーズコース>が毎月届く。




昨夜は友人たちと ワインレストラン で食事。どのワインもボトルで3800円、「それなら」とフランスはやめてまずチリ。お値段が同じならフランスよりランクアップで美味しいはずとふんだ、「チリってこんなに美味しかったっけ?」。それからイスラエル、「初めて飲むけど、美味しい!」にもう1本同じものを注文。<YARDEN>、そして<ヘルモン山>と書かれたラベルに思い入れの私たち。5人で4本ペロッ、お料理も美味しくいただいた。


帰り道は満月!

ワインの本を手元に、今飲んでいるワインの研究。シチリアの<CEUSO>、本当に美味しい。休日の午後、こってりブルーチーズと韓国海苔で楽しむ。実は私、日本一の葡萄とワインの産地で育った!

休日出勤の楽しみ-お弁当その2

2007-05-03 22:16:26 | 音楽療法
ゴールデンウイークの後半、4連休。
朝からニュースは「行楽におでかけ」「渋滞40キロ」「新幹線は150%」・・・。この私は仕事にでかける。今日はPT(理学療法士)のH先生と非常勤のS先生と音楽療法士の私。先日に続き、この組み合わせも楽しいトリオ。

今日のお弁当は、
たらこのパスタ、炊き込みご飯(筍とあさり)、シーフードサラダ(たこ、いか、えび、スモークサーモン、H先生の実家でとれた三浦の天然ワカメと7種の野菜)、たまご焼き。



デザートはとっておきのザッハトルテ。
<とかしたチョコをかけては冷まし>の繰り返しで、今日のメニューの中ではいちばん手をかけた一品。私たち3人と、月初めで忙しい事務の3人娘でケーキカット。



これで私のお当番はおしまい。
明日からの3連休はなにしようかしら?

エヴァ・アルクラ カンテレコンサート

2007-05-02 22:48:23 | カンテレ
カンテレ奏者、エヴァ・アルクラのソロコンサートが決まった。
もともと今回はサウンドプロデューサー、ヴィッレ・ヒュヴォネンとのユニット <memnon> として来日しヴィッレのコンピュータミュージックとエヴァのエレクトリックカンテレのアンサンブルを展開。

エヴァはクラシックカンテレ奏者でもある。毎年来日、東京や横浜でコンサートを開催し、私も毎回コンサートの運営をしてきた。今回は1回だけ東京でコンサートが開催される。招聘先・Office Ohsawaの主催だが、私も喜んでお手伝い。



5月24日(木)午後7時開演、於・ラパン・エ・アロ(東京:青山)
前売り3500円、当日4000円
お問い合わせ:Office Ohsawa  03-3728-5690
メール:ticket@spn1.speednet.ne.jp

今日エヴァから電話があった、それもカンテレクラスの真っ最中。私のケータイは海外仕様だから早い。お互いいきなり「MITÄ KUULUU?」(元気にしてる?) 東京での再会を楽しみにしている。