Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

カンテレを楽しむ

2007-05-18 22:21:48 | カンテレ
ここしばらくフィンランドの <ペリマンニ音楽> にはまっている。ペリマンニ音楽は伝統民族音楽のひとつで、<農民音楽>とも言われているが、かつては結婚式やお祭で演奏した素人楽団の音楽。今でもその伝統が残る地域では大切に守られており、こうした音楽が見直されてきている。私が留学して最初に住んだ地域はこのペリマンニ音楽が盛んで、隣家のおじいさんがヴァイオリンを、また向こうのおばさんがカンテレを、どこでも人が集まると大合唱という環境。楽譜はさっぱりわからない人たちが、代々その家や地域に伝わる音楽を耳で聴いて憶えている。大きなカンテレをおもちゃのように弾いて育ったらしい。

カンテレの楽譜を整理していたら、カンテレ奏者の友人がまとめた曲集がでてきた。もう10年以上前にいただいた楽譜。またもう1冊、お父さんのおじさんのLPと楽譜もあった。パラパラ弾き始めたら面白くてやめられない。ワルツ、ポルカ、マズルカ・・・と踊りの曲が多い。メロディーは単純、伴奏譜はないので自分で適当にアレンジ。何度も繰り返して、リズムを変化させ音程をかえて楽しむ。明るくて身体が自然に反応し、思わず歌もでる。

大型カンテレではクラシックっぽい曲ばかり弾いていたので、この音楽にすっかり魅きこまれてしまった。私のカンテレ音楽の原点はここだったと、あらためて思い直す。


年代ものの36弦



お手軽な26弦
これは仕事場の音楽療法室においている。
ベッドサイドでの<弾き語り音楽療法>やあき時間に弾いて楽しむ。
最近は、興味ある介護スタッフが♪ポロ~ンと弾くこともある。