Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

佐伯祐三展

2008-05-14 20:03:47 | お勧めの・・・
 横浜での仕事が早めに終わったので、 <佐伯祐三展> へでかける。音楽畑の私は描くことには全くセンスがない(だから音楽にいったと何度もブログで告白)が、みるのは大好き。佐伯祐三は、好きなユトリロを彷彿させるパリの街並みがきっかけで、なんとなく視野に入ってきた。そしてみるばみるほど、ユトリロよりもっと強烈な印象を得た。

先日美術館のあるデパートに買い物に行ったら、「予告」がでていたので、開会したらすぐに行こうと機会を狙っていた。平日夕方の鑑賞は大当たり! ひとりでフラッと入場した人が多いのか、静かな環境で存分に楽しめた。つい1週間前に出かけた <東山魁夷展> は、感動する絵を前に解説やおしゃべりが多すぎてうんざりだったから、今日はソファーに座ったり、絵の前で佇んだりしながら、たっぷり堪能した。

佐伯祐三の絵は、「灰色の空と斜めった建物」という印象があったが、青い空(題材はいずれも日本)に新しい発見。でも憂いをおびたパリの風景が、やっぱり彼らしい。暫く前に出かけた、<パリの芸術家たちが集まったカフェ展>でみかけた風景も多い。フィンランドをメインに足しげくヨーロッパに出かけるのに、なぜかパリには行ったことがない。絵画ではよく見かけるパリ、たくさんの画家たちで感じたパリを大事にしたいから、きっとこれからもパリは行かない。

今日も思った、同じ芸術でも演奏(音楽)と絵画(美術)は全く異なる。同じように思いのままをとらえて、持っている感性で表現するが、瞬間的な積み重ねの演奏といつまでも形に残る絵画ではこんなに違うかと、展覧会に足を運ぶたびに思う。絵からいい刺激とパワーを得て、また明日も芸術片翼の音楽に励もう・・・。

佐伯祐三展は、6月22日まで そごう美術館 (横浜駅東口・そごう6階)で開催中。