常識について思うこと

考えていることを書き連ねたブログ

凧が揚がる理由

2010年02月08日 | 日常

晴天の下、凧揚げをしてきました。とてもきれいな青空で、適度な風もあり、絶好の凧揚げ日和だったように思います。

ところで、こんなに気持ちよく凧が揚がると、「この糸を離したら、すごい勢いで飛んでいくのだろうなぁ」などと思ってしまいます・・・が、当然のことながら、凧糸を離してしまったら、瞬間的にすごい勢いで飛んでいくことにはなるとしても、まもなく落ちるだろうと思われます。

あまり真面目に論じる必要もないかもしれませんが、凧が揚がる原理は、風の方向はもちろんですが、風そのもののエネルギーを縦方向に活かすところにあります。つまり、凧糸を握っている人が、凧をきちんと一定の地点に留めておくことで、凧の態勢を保ち、風のエネルギーを横方向には逃がさず、きちんと縦方向に向けさせることにより、それを揚げていくことができるということです。それなのに、「すごく引っ張られていて、凧も飛んでいきそうだから放してあげよう」等といって、凧が自由に動けるようにしてしまったら、凧の態勢が崩れるだけでなく、せっかくの風のエネルギーを横方向にも使えるようになってしまい、結果として、凧が落ちていくことにもつながるだろうというわけです。

これは何となく、人生にも通じるようなものがあるように思います。要は、どんなに調子がよくても、油断するべからずです。どんなにいい風が吹いているとしても、きちんと自分の凧を揚げ続けるためには、自らの立場や本分をわきまえた行動をすること、きっちりと凧糸を握り締めていくことが肝心だということです。

そんなわけで、適度な風を浴びながら、調子よく揚がっている凧を眺めつつ、きっちりと凧糸を握り締める重要性を考えてみたのでした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「涼宮ハルヒの消失」の感想 | トップ | 3D映画時代到来への疑念 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日常」カテゴリの最新記事