バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

新人の育成 

2009年03月25日 | すきくぴの独り言

当たり前のことながら、すべての受診者に対して自分が撮影できるわけではありません。当施設では一日平均70人以上と多くの受診者が訪れます。
本日は89人というとてつもない受診者が訪れてきました。

私があとで撮影された写真をチェックすることはできても、透視観察やさらにはフィルムで異常所見に気づいても追加撮影を行うことができるわけでもなく、正直なところ撮影者の力量しだいで、早期発見力に差が生じるといっても過言ではありません。
しかしながら、きちんと新・胃X線撮影法に準じた手技を行えば、相当数の早期胃がんは描出されてきます。辺縁として現れやすい部位や幽門前部の所見など、盲点となりやすい箇所以外はかなりの確率で描出可能です。
あとは撮影技術をさらに向上させ、盲点となりやすい箇所を意識しながら、撮影や透視観察に力を入れていくべきなのです。
当施設では、かなりのメンバーが基本に忠実に撮影を行えるようになりました。そのおかげで、多くの早期胃がんを指摘できるようになりました。あとは追加撮影の徹底と、透視観察で補わないと、発見困難な胃がんの描出です。
目標は少々高めですが、達成できるものであると信じています。
新人さんたちの最近の成長には目を見張るものがあります。後継者は確実に育っています。

追記)
先日、ありがたきコメントをいただきました。
ブログを見ていただいているということに対して非常に感動を受けました。お役に立つことができて大変嬉しく思っております。
胃透視の早期胃がん発見を世に広めるためには、透視観察の徹底と胃がんの肉眼形態を知ってもらうことだと思います。
ブログでもできる範囲で伝えることができればと思っています。


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