バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

集団検診 あくまでめざすは内視鏡レベル

2008年12月18日 | 早期胃がん発見 Point


最近、自分の撮影した写真にがんがありません。
今年はトータルで10例くらい早期胃がんを発見していると思いますが、昨年のペースには届かない気がします。今年のがん発見率は0.30%くらいでしょうか。


検診で、より小さな早期胃がんを発見するためには、本年で発見された写真だけではなく、前年以前の撮影画像を検討することが、レベルアップに繋がると思います。なぜ、前年で胃がんと診断できなかったのかを考えることが大切です。
前年以前は、がんが小さ過ぎて見えなかったのか・・・。それとも写し出されてはいたが、指摘は困難であったとか・・・。検討すれば、いくらでも勉強になると思います。
前年以前の撮影画像を検討することは、非常に勉強になります。
他人が撮影された写真の胃がん症例をみたとき、この部位に存在する胃がんはどのタイミングで発見できるのかをつねに考えていくわけです。
あたかも自分ががんを見つけたかのように、イメージしていくのです。


一般の症例検討会では、X線、内視鏡、病理組織像などを比較検討していきます。
残念ながら、私はそのような検討会には興味を持たないようです。
もしかしたら、これ以上の読影知識を身に着けないような気がしてなりません。

一日50人以上を撮影する、検診施設で業務を行っている施設に所属しているため、そのような気持ちになるのでしょうか。
精密X線写真にはあまり興味を持たない自分がいます。
実際の現場では、特に高齢者相手には、精密X線写真のような画像を描出することはできません。
私は環境的に厳しいルーチン画像で、小さな胃がんを発見することに興味を持っております。
明日も出張先で40人以上撮影する予定です。明日も一人あたり約4分半で撮影します。

いかに短時間で、しかし高度な透視技術で小さな胃がんを発見する!!!
それは内視鏡にも匹敵する。それが私の胃がん検診に対する気持ちであります。








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2 コメント

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うーん?・・・ (たけ)
2008-12-19 00:04:50
精密と同等の写真は検診でも可能かな?っていうのが僕の考え方です。僕はルーチンで病変を見つけたら撮影中で読影するように撮影します。ひだはどうか?辺縁はどうか?内面の模様はどうか?などと。っていうのも潰瘍歴有りの受診者って潰瘍瘢痕で要精密なんて言ってもその人はGIFなんて受けませんよね。そしてそんな人は潰瘍で要精密としても痛みがないならやはり受けません。でもそんな人でも癌で緊急になればさすがにGIFを受けるみたいです。質的診断ができてこそだと思います。だから一枚だけでも質的診断に耐えうる写真だけは撮りましょうね!また今度は私のマーゲン45人撮影法を送ります。
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質的診断 (すきくぴ)
2008-12-19 06:42:23
コメントありがとうございます。
検診ルーチンでは精密検査のような、キレイな写真を撮影することは難しい場合が多いです。
しかし、たけさんのおっしゃるように、病変があった場合には、それに対する質的診断可能な写真を撮影しないといけませんね。
がんなのか潰瘍なのか、それとも瘢痕なだけなのか。
はっきり区別のつく写真を撮影しないといけませんね。
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