バリウム日記 がんの早期発見をめざして

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第29回日本診療放射線技師学術大会 二日目 (冠動脈CT)

2013年09月21日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは、管理人すきくぴです。
私は、先日から松江にきております。
今日は、第29回日本診療放射線技師学術大会 二日目です。
本日も、活発な討論が行われました。
私が興味を引いた内容なのですが、冠動脈CTの撮像について触れます。
皆さまご存じのとおり、MDCTの進歩によって、今や冠動脈のCTを鮮明に撮れるようになってきました。しかし、心房細動や高心拍の症例では、冠動脈がうまく描出できず、ぼけた画像になることがしばしばあります。演題の発表中や質疑応答の場面では、会場の多くの方がこのことに悩んでいるのだなと感じました。もちろん私も、普段から冠動脈CTを撮像していて悩んでいます。結論としては、現状のCTではこれらの症例に対しては困難であると言わざるを得ません。
原理的に考えますと、心電図を用いて、同期をかけて撮像し、一定の心拍でもってそれを画像化していきます。
高心拍だと、CTの時間分解能のほうが劣ってしまい、ぼけた画像になりますし、不整脈になると一定した心拍ではなくなり、乱れた心拍で撮像されたフェーズは使用できないことが多いです。


明日は、胃透視において大きな団体である消化管関連4団体合同企画、消化器画像検査従事者フォーラムがあります。楽しみですね。

管理人すきくぴでした。下にありますのは、心臓CTの撮像から画像処理までわかりやく記載されている書籍です。お手元にある方も多いかとは思いますが載せたいと思います。


超実践マニュアル 心臓CT
クリエーター情報なし
医療科学社

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